夏涼しくて、冬は暖かい

第一に京都のおもいっきり蒸し暑い夏 京都は近頃花冷えから急に夏となる。梅雨入りは6月10日ごろ。祇園祭りの大きなイベント(7月17日)と共に梅雨があける。梅雨時後半の相談事は、タタミ表面の湿気によるカビがある。 夏の陽ざ…

第一に京都のおもいっきり蒸し暑い夏

京都は近頃花冷えから急に夏となる。梅雨入りは6月10日ごろ。祇園祭りの大きなイベント(7月17日)と共に梅雨があける。梅雨時後半の相談事は、タタミ表面の湿気によるカビがある。
夏の陽ざしは強く、雨の日は少なく、夕立がときどき起こる。夏の最高気温は、日本の中でも極めて高い。 39℃もたびたびである。

今までの京都のくらし
久しぶりの二人だけの休日。子供は田舎に行っている。 今日は朝早く起きて夫婦で映画を見に行く日だ。ぐっすり眠れていないので朝起きても体がだるい。 映画を見るのは朝からが一番良い。席もすいているし、静かにゆっくり見られる。涼しいのが何よりだ。 その後、気分良く二人で昼下がりのランチと決め込んだ。二人で見た映画の話しをしながら車に乗り込む。家に帰ったらゆっくり本でも読むか。そう思いながら玄関ドアを開ける。暑い。急いで本を取りに小屋裏部屋へ向かう。1階から2階そして小屋裏へ階段を一段づつ上がっていくにつれ、暑さが増していく。もはや小屋裏は灼熱地獄である。暑い2階の書斎で本を読むことはあきらめ、1階のサッシを開ける。家のまわりのコンクリートやアスファルトを通った生暖かい風が室内に吹き込む。さらにとなりの家のエアコンの室外器の熱風も押し寄せて来る。こりゃたまらんとエアコンのスイッチを押す。吹付ける風で体を冷やす。 寝る前には寝室のエアコンを入れておく。エアコンが切れた暑い部屋の中で私はいやな夢を見る。ねむりが浅い。しかたなしに再びエアコンを付ける。重い体を起して朝を迎える。いつものことだ。TVが今日も暑くなると言っている。 これじゃ体がもたんわと私はつぶやく。

敷地の狭い京都で家を建てるには、高さ方向の空間の利用が重要となります。私共の建てる住宅の半分が小屋裏利用のプランで家を建てられ、その小屋裏部屋で夏の暑い夜もおやすみになれる家づくりを私共はしています。 そのためには1階と小屋裏の温度差を2℃以内にすることが家づくりに求められると思います。
京都の夏に備えて快適な住まいづくりのポイントは3つあります。

  • 1.気密性(断熱性)
  • 2.プランニング・・・空気の流れを意識して
  • 3.西、東窓の取り方とその対策

以上のことを考えれば、家じゅうを京都の夏から解放することが可能となります。これは実感です。

石田工務店でのくらし
久しぶりの二人だけの休日。
映画も感動的だったし、ランチもおいしかった。熱気に包まれた車に乗り込み、家に戻る。
玄関のドアを開けると、サラッとした冷気が体を包み込む。いつもながら気持のいい家だ。
涼しいが風を感じない。玄関から一番遠い小屋裏部屋でエアコンが一台静かに動いている。階段を一段一段上がり本をさがすために小屋裏部屋に向かう。涼しさがいつまでも体から離れない。いつものように2階の書斎で本を読む。充実のひとときが夕陽と共につつまれる。 この家に住んでからゆっくり寝むれるようになった。夢を見ることも少なく、寝ざめも良くなった。TVが今日も暑くなると言っている。よし、今日もがんばるぞと心の中で私はつぶやく。

第二に京都の冬の底冷えと結露

京都は3方山に囲まれた盆地である。
11月なかばを過ぎると冷え込みが進み、紅葉の本番を迎える。家庭では暖房が必要な時期となる。 京都は底冷えするといわれる。ひとむかし前に比べると寒さはゆるんでいるとはいえ、まだまだ寒い。

今までの京都のくらし
暖房を入れると足元がスースーする。暖かくしようとさらに暖房を強くすると頭はほてってくる。足元は寒いままだから不快この上ない。ムンクの絵のようにどうにかしてと叫びたくなる。 京都の冬はまだ始まったばかりである。
体の一部を暖めるために、ごまかしの暖房を今日も点ける。 京都の冬の朝は窓の水拭きふきから始まる。 いつの時代からこんなことをしてきたのか。あたり前の作業を今日も行う。 なぜだか、最近窓の下の壁のシミが増えてきた気がする。

京都の冬に備えて快適な住まいづくりのポイントは3つあります。

  • 1.気密性、断熱性
  • 2.家全体の換気を考える
  • 3.省エネ暖房の採用(冬期は夜間電力を利用した蓄熱暖房器)

石田工務店のくらし
この家に住んでから冬はずっとTシャツの上にトレーナー姿である。 床と天井の温度差は0.5℃。前の家では考えられない。
あれだけ寒かったトイレも浴室も洗面所も全く寒くない。掛けブトンも軽くなり夜はぐっすり寝むれている。 最近夫婦で始めたことがある。朝の散歩である。しかし何気なく外に出ようとしたらたいへんなことになる。今日も体が驚かないように窓の外の温度計を見て身支度をする。今日も寒いなあ、耳と鼻がつめたい。歩き始めて、2人顔を見合わせる。そこかしこにある透明なのに曇った、水の流れ跡のある家の窓ガラスを見た後のことである。この上ない優越感を感じるひと時で今日も始まる。

代表取締役 石田泰久 監修

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