築34年の昭和につくられた京都では少ない間口の広い陽当りの良い建物です。
貸家として使われていた木造住宅をご本人の住まいに変えるほぼ全体リフォームです。
この工事は、一部リノベーション(大規模改装)の技術も取り入れています。
40代のご夫婦とお子様の3人家族の住まいになります。
弊社の木工教室やもちつき大会、見学会などのイベントに数年前からお越しいただき、弊社との交流がある中で、今回の工事のお話をいただきました。
私がはじめて賃貸の現状を見た印象は「ごちゃっとして落ち着かない」
すなわち、ゆったりと伸びやかに生活できる場ではありませんでした。
ご夫婦の要望は、広々としたLDKがほしい。
2Fの寝室を開放的にしたいなど。
この思いがテーマである「のびのびゆったり、五感につたわるここちよさ」につながっていきます。
そして、使い勝手の良くて、住みごこちのいい、美しい住まいを求め、3ヵ月かけて丁寧につくっていきました。
竣工年 | R2年11月 |
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竣工時の家族構成 | ご夫婦と息子さん |
構造 | 在来住宅木造 軸組壁工法 |
断熱材 | 1F下屋、2F屋根:ウレタンフォーム |
屋根 | 日本瓦葺 |
仕上材 | 壁,天井:ホタテ貝塗料 床:杉板 |
C値 | - |
工事前の外観
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伸び放題の木や、門が無くなり、すっきりとした外観。
外部修繕も同時施工。
玄関ホールからリビングダイニングを望む。
工事前のリビングダイニング。
全体の統一感がありませんでした。
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階段室の壁が無くなり広々オープンになりました。
ダイニングから西面、勝手口方向を望む。
玄関からの階段が、リビングダイニングからに掛け替えられました。
キッチンとダイニングの間に、小皿、調味料、コップなどが置けるサービスカウンターをもうけました。
コーヒーもここでいれます。
サービスカウンターとキッチン。
洗面洗濯室の収納と組立てアイロンカウンター。
階段を上って2Fへ。
2F階段おどり場から見る勾配天井。
工事前の2Fには部屋間の間仕切りと廊下の間仕切がありました。
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2Fは小部屋の間仕切、天井をとって梁を見せ、勾配天井に杉無垢板を貼りました。
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ワンフロア―になった2F寝室。
2F寝室には収納が2か所あり、3連引戸仕様です。
ダイニングテーブルのペンダントライト。3つの照明を高さ位置を変えて取り付けました。
既存のキッチン収納に杉材の収納スペースを加えました。