はじめの出会いはお友だちのお誘いで年末のお餅つきに参加してくださったことでした。プランニングのため家族の暮らしかたをお聴きしていく中、料理を作ることが大好きな奥様は、家族のために1日中キッチンにいることもあるとのことでした。ここにずっと居たいと思えるようなキッチンの提案がひとつのキーワードとなりました。使い勝手の良いキッチンにするため、大容量の杉板の造作棚をキッチンの背面に。お子様がお手伝いに楽しく参加できるように高さや使い勝手にもこだわった設計です。お手持ちのお鍋や調理道具、電化製品を全て紙面上に書き出し収納計画を作りました。
またもうひとつのキーワードは「楽器の演奏」。ご家族全員が楽器を弾き、定期的にオーケストラにも参加することもあるということで、いつでも好きな時に自由に楽器が弾けるようにと専用の音楽室を設けました。壁と天井は遮音仕様とし、楽譜やチェロ、バイオリンがぴったり収まる専用の収納棚も造作で作りました。
トントントンとドレミファソラシドの音が聴こえる楽しい暮らしを実現した住まいです。
竣工年 | H29年 |
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竣工時の家族構成 | 夫婦+子供2人 |
構造 | 土台,通柱,管柱 無垢檜 |
断熱材 | 壁,天井:ウレタン / 床:フェノールフォーム |
屋根 | 瓦屋根 |
仕上材 | 壁:ホタテ貝塗料 天井:ホタテ貝塗,杉板貼 床:杉板 |
C値 | 1.07㎠/㎡ |
京都特有の奥行きの深い東西向きの敷地に立つ。
玄関扉を開くと天窓から光が差し込む明るい玄関ホールへ。
家族が好きな時間にそれぞれに楽器を演奏するためのに防音を施した洋室。
リビングダイニングキッチンにも天窓からの光が届く。ホタテの塗り壁は光を反射させないので優しい空間に。
プランニング時から細かく収納設計し、モノの住所を定められた暮らしは快適的に。
奥行きを有効に使い開放感あふれる空間に。
奥様の好きなブルーがアクセントのキッチンにアイランド式で木製造作収納を。
キッチンをコックピットに変えたアイランド式の木製造作収納は奥様の作業動線をスムーズに。
カウンターは配膳や片づけをお手伝いする子どもたちのことも考えて設計。
お手持ちの食器棚は持ち込まないという要望で蓄熱式暖房機のデッドスペースを使って食器棚を作成。
主寝室と家族の集中収納とする広めのクローゼット。
子ども室は下3帖ロフト3帖の学寝分離の間取りスタイル。
ロフトへつづく階段が楽しそう。
ロフトから見ると・・・。
ロフト正面の壁は遊びごころでピンク色。