昭和の時代に建てられた、小さな住宅のリフォーム工事でした。早くに御主人を亡くされた建て主様は、今後の人生を考えると、それまで住んでいた広いマンションで生活し続けるのではなく、古い木造住宅をリフォームし、小さくても使いやす…
昭和の時代に建てられた、小さな住宅のリフォーム工事でした。早くに御主人を亡くされた建て主様は、今後の人生を考えると、それまで住んでいた広いマンションで生活し続けるのではなく、古い木造住宅をリフォームし、小さくても使いやすい「終の棲家」で暮らすことを希望されました。見つけたのは敷地面積10坪ほどの小さな小さな家。あちこち傷んでいて、結局、柱の3分の2程度と梁材だけを再利用し、それ以外は基礎から全てつくりあげた大改修になりましたが、おかげで、適切なレイアウトと潤沢な収納を備えた、とても暮らしやすい家ができあがりました。
10坪ほどなのに、狭さを感じさせない家
N様:リフォーム工事が終わるまでは、「すごく小さな家」が出来上がるに違いないと思ってましたが、実際に住んでみると全然狭くなく、驚きました。一人で暮らすにはちょうどいい広さ。室内のあちこちに、たくさん収納があるので、日々の生活ががとても楽です。 まだわが家に来たことのない友だちに「玄関入ったら、すぐ目の前にキッチンがあるのよ」と話すと、「いつも、きれいに片付けておくの、大変じゃない?」と、心配されるのですが、遊びに来てくれると、コンパクトなキッチンなのに、その使いやすさ、片付けやすさにびっくりされます。 1階の奥には、トップライトがふたつもあって、いつも明るく壁を照らしてくれるので、狭苦しさも感じません。
外がどんなに暑くても寒くても、家の中はいつも快適
マザーハウスさんが建てられている家は、どれも体にやさしくて、暮らしやすいですね。真夏でも真冬でも、家の中はいつも過ごしやすく、夏は2階の小さなエアコンひとつで、冬は1階の蓄熱暖房機をつければ全館快適です。家の中で室温差がないのが、私のような年齢の人間にとっては、とっても安心。おかげでいつも楽な服装で暮らしてるので、いざ、外出する時には、どんな服を着ていけばいいか、悩んでしまうほどです。
想像力は創造力
使いやすい家を建てられるかどうかは、そこに住む人の暮らし方をどれほど理解し、想像できるかによると思います。例えば私は洋裁が趣味なのですが、その作業場所は階段をあがった先の壁の裏側につくってくれました。最初は材料を持って上がるのが面倒かとも思ったのですが、2階にあることで、急なお客さんがあっても、作業途中の散らかしたまま1階で応対できますし、階段のすぐ裏なので、作業に集中していても、1階の気配はわかります。便利ですよ。
この家が好きで好きで、おかげで旅行に行きたいという気持ちが、すっかり無くなってしまいました。家づくりに苦労されている人も多いのに、こんな素晴らしい「終の棲家」を建ててもらええて、私は本当に幸せものです。