2013年に完成した、K様ご一家の「京都西陣の家」にお邪魔しました。取材したのは2017年3月。ご夫婦と7才と4才の男の子2人、合わせて4人家族のための住まいです。2階にある、日の当たる広々としたリビングでお話をうかがい…
2013年に完成した、K様ご一家の「京都西陣の家」にお邪魔しました。取材したのは2017年3月。ご夫婦と7才と4才の男の子2人、合わせて4人家族のための住まいです。2階にある、日の当たる広々としたリビングでお話をうかがいました。
子どもの成長と共に 家の使い方も変わっていく
K様:最近のお気に入りはダイニングテーブルのすぐ横の勉強スペース。住み始めてから5年経ち、上の子が宿題をするようになってからマザーハウスさんに相談してつくってもらいました。今日は、そのことをお話しします。
以前はダイニングテーブルで、子どもたちはお絵かきをしたりして遊んでたのですが、上の子が小学校に行くようになると、そこで毎日宿題をするようになったんです。すると、夕食までに終わらなかった宿題は、いったんテーブルから片付けて食事をし、食後にもう一度ひろげて勉強を再開しなければなりません。けど、一度仕舞ったものをもう一度出して宿題をするのは、子どもにとって結構手間なんですね。
まだ小さな子どもたちは、お母さんの近くにいたがるので、キッチンから遠く離れたテーブルに行くことはいやがりましたし、私も料理をしながら、子どもたちの様子を見ていたいと思いました。そこで、ダイニングテーブルの横を勉強場所として使おうとしたんですが、そのままでは子どもたちにとって背が高すぎました。
そうだ、マザーハウスに相談しよう
この家をつくる時は、マザーハウスさんとじっくり話し合って、家事の動線や収納場所、空気の通り道をずいぶんと工夫してもらいました。なので、家に手をいれるとしたら、迷いなくマザーハウスさんに相談しました。大きなハウスメーカーと違い、以前と同じ人と話し合えるので、話が早いし安心です。壁の中の柱や筋交いの位置や、木と木の接合がどうなっているかなど、以前の図面があるので、子どもたちの体にあわせて天板を下げてもらうのは簡単にできて、仕上がりも綺麗でした。
家の歴史は家族の歴史
木の家は、生活の様子がアルバムのように刻まれていくのがいいですね。同じリビングでも、ベランダの前あたりは、広くて窓も近いので開放感があるのか、子どもたちが大きく遊びます。すると、そこの床だけが傷ついたようになっていきます。そのことにマイナスのイメージを持つ人もいるかもしれませんが、私は味わいだと思っています。子どもたちが大きくなってから見直すと、きっと今の頃を懐かしく思い出すんじゃないでしょうか。
「京都の家」の住みやすいかたち
元々の家のつくりも、とても気に入ってます。ここは京都市内の典型的な、間口が狭くて奥行きがある、隣家との距離が近い敷地なのですが、マザーハウスさんはうまく活かして家づくりをしてくれました。玄関すぐの、軽やかなデザインの階段から、2階のリビング、そしてロフトと天窓まで全部上下につながっているので、空間の広さをとても感じます。
この先、子どもたちや私たち夫婦が年齢を重ねるに従い、この家に手をいれたくなる場面が何回か訪れるでしょう。そんな時もきっと、マザーハウスさんは変わらぬ笑顔で応えてくれると思います。