Warning: Invalid argument supplied for foreach() in /home/isidajp/isida.jp/public_html/contents/wp-content/themes/isida_2/single-staffblog.php on line 52
2011年4月24日

村山たかさんを慕って


こんにちは。受付の石田です女性
数年前に新田次郎文学賞を受賞した、諸田玲子さん著作『奸婦にあらず』。
主人公は幕末に実在した女性、「村山たか」さんです。
以前この作品を読んで、すっかり村山たかさんの大ファンになってしまったのですが、
先日、京都府ウォーキング協会が主催するウォーキングコースのテーマが
この村山たかさんゆかりの地を歩く、ということでしたので迷わず参加しました。
村山たかさんは、現代風にいえば
「一流の美人スパイ」です・・・。
出生の時から悲運を背負っているのですが、
幼少の頃より「密偵」になるべく育てられた彼女。
過酷な状況でも耐えられるように肉体は鍛えられ、
そのうえ歌や舞なども仕込まれ芸事も第一級、
才気、愛嬌、話術、そして誰もが認める「美貌」を持つ
まさに一流の密偵です。
彼女は時代の表舞台にいた「井伊直弼」の密偵でした。
(安政の大獄を行った大老井伊直弼です。)
この作品を読むまで、私にとって「井伊直弼」は幕末の
「キーワード」でしかなかったのですが、
読後は、血の通った普通の男性になりました・・・。
直弼が「桜田門外の変」で暗殺された後、
彼の愛人だったたかさんもまた、捕えられて、
京都三条河原で「生きさらし」の刑に処せられます。
(この時代、女性を斬ると武士の刀が汚れるとされていたようです)
でも、もともと肉体を鍛えているので、普通の人なら息絶えているところを
生き延びます・・・。
その後、たかさんは出家して京都一条寺の「金福寺」へ。
ここで残りの生涯、直弼を弔う日々を過ごします。
(↓前置きが長くなりましたが、ウォーキングで立ち寄った金福寺)

↓入口横に、たかさんが奉納したという「弁天堂」がありました。

「弁天様の生まれ変わり」とも噂されていた村山たかさん。
↓お堂の鬼瓦に、「弁天様の使い」といわれる「蛇」が見えました・・・

村山たかさんはもともと近江(滋賀県)の多賀大社(弁天様で有名)の生まれです。
今年のNHKの大河ドラマ「江」のヒロインも近江の生まれですね。
今年大河ドラマは第50作目となるそうですが、
記念すべき大河ドラマ第1号のヒロインはこの村山たかさんだったそうです。
(タイトルは「花の生涯」。ご存知の方も多いと思いますが・・・)
ウォーキング道中、めずらしい桜にも出会えました☆

一本の木に、赤と白、両方の花を同時につける通称「源平桜」。
「源平」=「紅白」だそうで、
紅白歌合戦にしても、小学校の赤白帽にしても、
日本人が好きなこの「紅白」対抗のルーツ、文字通り、
源氏と平家の「源平合戦(←旗が紅・白に分かれていた)」にあるのだそうです。
いろんな時代に思いを馳せた春のウォーキングでした。
(↑ほどよくリフレッシュできた14kmコース☆)
by yumiko

Webからお問い合わせ 0120-296-481