食を楽しむキッチンのつくり方
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冷蔵庫と食器棚の位置
冷蔵庫はシンク(流し)にできるだけ近いところが望ましいでしょう。
冷蔵庫から取り出した食材はシンクやシンク周辺に置きます。
冷蔵庫内の調味料や粉ものはシンクと調理器の間で主に使うので、冷蔵庫はその近くの横、または向かいにあると作業効率が良くなります。
一方、食器棚について。
器を使う場所はキッチンやダイニングなど広い範囲になります。
コップやよく使う食器はシンクに向かって正面の目線の高さの壁にあると便利でしょう。
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キッチンはI型か2列型かL型か・・
私がおすすめするのはI型もしくは2列型です。
L型はどうしても角の部分が使いにくいスペースとなり空間を有効利用しているとは言えません。
I型・2列型どちらも長さが3mを越えると横移動が長くなり使い勝手が悪くなります。
2列型は近年好まれる型ですが、2列にシンクと調理器が分かれているタイプは洗った食材を調理器に運ぶ時に通路に水分が落ちるのでおすすめしません。
シンク、調理器が横一列タイプならば食材は横移動し、通路に水分が落ちることはありません。
2列型で私がおすすめするのは、1列に配膳スペースとエレクトリックタワー(電気調理器設置スペース)を設けるキッチンデザインです。
キッチンが壁付けか対面なのかはお好みです。
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調味料はどこに置いていますか
調味料は調理器の近くに置かれていれば
作業効率が良くなります。
場所で言うとシンクと調理器の間のカウンター上の棚、もしくはカウンター下の収納になります。
しかし、調理器横のキッチン端部は使う場所から遠いことがあるためおすすめしません。
重いビンものはカウンター下に、軽いプラスティック容器の小物はカウンター上の棚がおすすめです。
砂糖や塩もカウンター上の棚に置くと便利です。
味噌、醤油は冷蔵庫ですが醤油のベストポジションは冷蔵庫の「扉」以外の棚です。
扉部分の収納は開閉時の揺れにより醤油が空気と触れ合うことが増えるため劣化が進んでしまいます。
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電気調理器具はどこに置く
近年キッチンで使う電気調理器具が多くなってきています。
炊飯器、電子レンジ、オーブン、トースター、コーヒーメーカー、ジューサー、湯沸かし器等、様々な電気調理器具をキッチンで使っています。
湯沸かし器を除いて
キッチンのシンクや調理器まわりのカウンターの上に器具を常に置くことは好ましくありません。
なぜなら、それらは実際の調理の邪魔になるからです。
これらの調理器具はできるだけ使いやすい高さで1ヵ所にまとめその場所にコンセントを設けます。
位置は作業効率も考えてシンクや調理器の向かいの面の近いところに配置するのが望まれます。