2018年1月19日
mother house モデルハウス 東舟岡町の家~暮らし設計(9)~
外観について
円熟夫婦のための住まいですので、落ち着いた外観になっています。
外壁はお寺の壁をイメージした横縞模様。
玄関の床タイルは石目の灰茶色。
畑を囲む木の塀は黒塗り仕上の黒灰色。
鮮やかな色は一切使っていません。
地味な感じにしたのは玄関横に植えられた花と南庭の畑の緑が彩りを添え、お互いに引き立て合うと思ったからです。
京都の住まいらしくなればという思いもあります。
木の塀の隙間から見えるのは、檜の濡れ縁と鞍馬石の靴脱ぎです。
ここに越し掛け、畑で育っていく野菜たちをぼーっと眺める。
そんな時間の使い方もそろそろいいんじゃないでしょうか。
夏には濡れ縁の外に吊るしたすだれが建物に影を付けます。
夜には障子を通して漏れる照明の光がほのかに畑を照らします。
その柔らかな明かりの中で南の空に浮かぶ満月をゆっくりと眺める。
そんな楽しみ方ができる住まいになりました。