2024年2月6日

『フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築』展

暮らし家守りをサポートする石田工務店スタッフのMです。

先日、アメリカの近代建築の巨匠であり、20世紀を代表する建築家の一人、
フランク・ロイド・ライトの展覧会に訪れました。

ライトといえば1923年に竣工した旧帝国ホテルの設計で知られています。
この建物は1967年まで存在し、「東洋の宝石」と称される優美な建築、内装、家具に至るまでその短いながらも印象的な歴史を刻みました。

関東大震災でも大きな被害を免れ、3Dプリンターで再現された模型を通じてその全貌を垣間見ることができ、現存しないことを惜しむ思いがさらに強まりました。
愛知県の明治村へ中央玄関部分が移設されています。
(こちらも素晴らしいです!)

ライトは平等院や浮世絵の他、マヤ文明からもインスピレーションを得て、その多様な影響が彼の作品に反映されているのがわかります。

展覧会では、彼のユーソニアン住宅の一部が再現され、その中に込められた哲学が垣間見えました。唯一、撮影可能となっています。

フランク・ロイド・ライトの建築の創造性と革新性が
今もなお私たちに響き続けていることを感じさせられる素晴らしい展覧会でした。

パナソニック汐留美術館
2024年1月11日~3月10日まで開催

2024年1月26日

能登半島地震をうけて防災リュックの見直し

最近、能登半島へ1月4日~7日までボランティアに行かれた方からお話を伺う機会がありました。
当たり前ですが避難所での生活はストレスも溜まりやすく、自分ごとに置き換えて聞いた時に、平常心を保っていられるか全く自信がありません。
お話の中でもとくに実践しやすく勉強になったのは、実際に避難する過程で必要なモノのアドバイスについてです。

コロナ禍で自宅時間が長かった時に、防災リュックを作っていました。

ネットで何が必要なのかを調べ、家にあるものはそのまま入れて、足りないものは買いそろえて…
ですが、これまで避難所生活を体験したことがないために、それらを活用しているイメージが持てないのが難点でした。
せめて災害時に初めて使うということが無いよう、歯磨きシートやドライシャンプー、マウスウォッシュ、簡易トイレなどは(徹夜でボロボロの時)たまに使うようにしていますが…

しかし今回、現地のお話を聞いたことで、少しイメージがしやすくなりました。

まず靴。
災害時に売れるのは靴だそうで、避難するための動きやすい靴はすぐに取り出せるところに置いておいた方がいいとのこと。パニック状態ではとりあえずサンダルをひっかけて逃げ出しそうですが、気をつけようと思います。

次に、腹痛に効く薬。
人はストレス下に置かれると必ずお腹を壊すので、腹痛になった時にのめる薬があると安心なのだそうです。トイレや水の準備はしていても、そこまでは想像できていませんでした。さっそく家にあった正露丸を防災ポーチへ。

そして、モバイルバッテリー。
スマホは万能すぎるゆえに電源がなくなるのもあっという間で、なくなってしまえばただの板。避難所のような一人きりの状態を作れない場所では、心の安定剤にもなります。
モバイルバッテリーは一個持っていて、外出するときにたまに使います。今までは定位置を決めていませんでしたが、これからは使い終わったら充電をし、防災リュックの中へしまっておくことにしました。

京都は歴史的町並みが保存されているゆえに、災害には非常に弱い面があります。
だからこそ個人個人がしっかりと対策を練り、避難のイメージをしておくことが必要だと改めて感じている今日この頃です。

2024年1月12日

快適な室内環境を手に入れる!内窓リフォームのメリットとデメリット

暮らし家守りをサポートする石田工務店スタッフのMです。

2024年に入り、ようやく冬らしい寒さになってきました。
京都の冬は底冷え、夏は盆地ならではの蒸し暑さで光熱費がかさみますが、
物価の上昇もあり、家計の負担が増加していませんか?

特に窓は室内温度に大きな影響を与える要因です。
外気温度によって変わりますが、冬は窓から約50%の熱が流出し、夏は約74%もの熱が流入します。
そのため、寒さ・暑さ・結露などの対策には「窓」をしっかり断熱することが大切なのです。

そこでおすすめなのが、既存の窓の室内側にもう一つ窓をつくる「内窓リフォーム」です。
弊社ではこの工事を積極的に提案し、お客様のご満足度も高く好評を頂いています。

【メリット】

快適な室内環境: 外部からの寒暖差を軽減し、快適な居住空間となります

光熱費の節約: 断熱性向上により、冷暖房温度を抑えることができ、光熱費の削減が期待できます

結露が軽減: 内窓によって、窓ガラス表面の結露が減ります

防音対策: 外部の騒音を抑え、静かな室内環境を実現すると同時に、内部の声・音が外に漏れにくくなります

【デメリット】

開閉に手間: 多少の手間がかかりますが、一般的には気にならない程度です。

掃除の手間: 内窓の掃除が増える可能性がありますが、適切なメンテナンスで解消できます。

また、内窓設置は「住宅省エネ2024キャンペーン」の補助対象となっており、1つの窓に対して最大112,000円の補助が受けられます。

詳細については1月下旬以降に発表され、交付申請の開始が始まるのは3月中下旬からですが、今から工事する分も対象となります。

弊社は補助金の申請が可能な窓リノベ事業者として登録しており、実績もございます。

この機会に補助金を利用して、快適な室内環境を手に入れてみませんか?
詳細はお問い合わせをお待ちしています。

2023年12月29日

弊社新築の京都市北区上賀茂S様邸にお邪魔させていただき、ルームツアー&インタビュー動画を作成しました!

お客様のご好意により、
弊社新築の京都市北区上賀茂S様邸にお邪魔させていただき、ルームツアー&インタビュー動画を作成しました!

植物を素敵に飾られた実際住まわれているところをお邪魔し、ルームツアー動画を撮影させていただきました。
撮影したスタッフも思わす「素敵、、、」と声がこぼれるほど、心地よい空間です。

インテリアのセンスもとても良いS様ご夫婦の貴重なお話もお聞かせいただきました!

ぜひ動画をご覧ください。

詳しくは新築施工例のこちらもご覧ください!

2023年12月8日

京都府立植物園の紅葉ライトアップ

暮らし家守りをサポートする石田工務店スタッフのSです。

11月の終わりに、京都府立植物園で開催されている紅葉ライトアップに行ってきました。
11月10日から12月3日までの期間限定開催で、日没から20:00までの間、紅葉ゾーンが美しく照らされます。

植物園付近に着いたもののまだ明るかったので、数年ぶりに植物園横にある「陶板名画の庭」をぶらぶらとしました。植物園と陶板名画の両方を訪れる場合は共通券が250円で販売しており、とても気軽に時間を過ごせる場所です。

陶板名画の庭は屋外で歩きながら鑑賞する世界初の絵画庭園であり、各国の名画をほとんど原寸大で再現したものが、安藤忠雄設計の回遊式施設に展示されています。
写真はミケランジェロ作「最後の審判」。とても大きくて圧倒されながら、細部の細かさに驚きました。

ぐるぐると歩きながら、角を曲がるたびに表れる絵画を楽しむうち30分が過ぎ、あたりが暗くなってきました。
植物園のゲートをくぐり、いざ紅葉散策へ。

と思いましたが、入ってすぐにコスモスがわんさか咲いていて、陽が沈みかけの薄暗さに映えて美しかったので写真を大量に撮ってしまいました。

そのまま方向案内に従ってずんずん奥へ進むと、見えてきました。
暗闇の中にあざやかなオレンジや赤といった明るい空間が浮かんでいます。
光の中に入ると、とても幻想的です。
池を埋め尽くす枯れた蓮と、頭上に咲く色鮮やかなカエデが対照的。
この日ばかりは一眼レフを持っている人がうらやましくなりました。


存分に楽しんだ後に、ぼんやりと照らされていた温室の方へ向かうと、温室も無料で夜間開放されており、たっぷりと別世界気分を味わえました。

秋の終わりに滑り込みで紅葉を見ておくくらいのつもりだったのですが、思いのほか紅葉以外のお楽しみ要素も多く、とても満足した夜でした。

2023年11月27日

建築家に愛される!ハンスJ・ウェグナーのYチェアと自然素材の家との調和

暮らし家守りをサポートする石田工務店スタッフのMです。

今回は、デンマークのデザイナー、ハンスJ・ウェグナーのYチェアに焦点を当て、なぜ建築家たちに愛されているのか、
そして、なぜ自然素材の家と相性がいいのかについてまとめてみました。

【建築家に愛される理由】
1. シンプルで優雅なデザイン
Yチェアは、そのシンプルで優雅なデザインが特徴です。建築家たちは、空間全体を構成する要素が美しく調和していることを重視します。
Yチェアは、その繊細な曲線とミニマルな形状が、どんな建築スタイルにも溶け込み、美しいバランスを生み出します。

2. 機能性と快適性の絶妙な融合
デザインだけでなく、機能性も重要です。
Yチェアはその優れた機能性と快適性が両立しており、長時間の使用でも疲れにくい点が建築家たちに好まれています。椅子が空間に違和感なく組み込まれ、
機能的でありながら美しいデザインが評価されています。

【自然素材の家との相性がいい理由】
1. 木材の温かみ
Yチェアは主に木材で作られており、その温かみが自然素材の家と相性抜群です。木の風合いは、建築の中で自然と調和し、空間に温かみと落ち着きをもたらします。

2. オーガニックなフォルム
自然素材の家には、オーガニックなデザインがマッチします。
Yチェアの曲線的で柔らかなフォルムは、自然の中で見られる自然な形状にインスパイアされており、自然素材の家に自然な流れをもたらします。

【リプロダクト製品】
オリジナルのYチェアは高品質で素晴らしいですが高価なことも事実です。
そこで、多くの人が手に入れやすいリプロダクト製品も存在します。これらの製品は手頃な価格で手に入り、デザイン愛好者にとって魅力的な選択肢となっています。
ただし、品質や素材には注意が必要です。信頼性のあるメーカーからの製品選びが重要となります。

ハンスJ・ウェグナーのYチェアは、美しいデザインと機能性が絶妙に融合された優れた作品であり、
その特長が建築家や自然素材の家とも好相性となっているのです。ご自分の生活空間に取り入れる際にも、これらのポイントを考慮してみてはいかがでしょうか?
素敵な空間が広がること間違いなしですね!

2023年11月8日

ベネチアンガラスでクラフト体験

皆様こんにちは。

暮らし家守りをサポートする石田工務店スタッフ Yです。

秋も深まる今日この頃。
石田工務店 紫野マザーハウス (モデルハウス)で
クラフト体験イベントが開催されました。

今回は
ベネチアンガラスを使った
「ベネチアンガラス ミニトレイ作り」
です。


ここではベネチアンガラスについて
少しご説明させていただきます。

「ベネティアにガラス製造が伝わったのは13世紀。
貴族や富豪のためのテーブルウェア制作を中心に、
多彩な技法が生み出されてきました。
やがて高い評価を受けるようになり、
ヨーロッパ全土に広まりました。
以後、約700年もの歴史に支えられ、
伝統と技を守り続けているのです。
決して大量生産では出せない本物の味わいを保ちながら、
現代の高い技術と確かな品質を備え、
伝統的ガラス技術は受け継がれています。」
(https://store.toyokitchen.co.jp/category/2500.html)

今回のクラフトで使用する
ベネチアンガラスは、
ベネチアンガラスの高品質なブランド
SICIS(シチス)
のものです。

SICISのベネツィアンガラスは
、天然鉱物を使用した伝統工法で製造されています。
純粋で高価なミネラル75%に対し、
シリカ25%のみ使用して製造されています。
(一般的にはシリカ80%使用)
セレニウム、マンガン、コバルトなどの
ミネラルパウダーをガラスに混ぜ、
高温で溶かすことで生まれる、
SICISだけのオリジナルカラーは現在約600色を誇ります。

炉の温度によっても色合いが微妙に
変化するため独特の表情があり、
見る者を魅了します。
鉛を一切含まないため、
大量生産では出せないシチスならではの輝きを放ちます。
(https://store.toyokitchen.co.jp/category/2500.html)

このガラス、
モザイクタイルとして
建材に使用されています。
見る角度によって色が変化する
美しい輝きを放つベネチアンガラスのモザイクタイル。

紫野マザーハウスでも
カウンター廻りに使用しております。

さて、
いよいよイベント当日の
様子をご紹介いたします。

まず、
どのような模様にするか
デザインを決定していきます。

デザインが決まれば、
接着剤を塗布し、
トレイの上にのせていきます!


(参加された方は器用にとてもお上手に配置されていました。)

綺麗に配置されました!

間に目地を入れていきます。
この目地材は建築現場で使われているものを
使用いたします。

完成したミニトレイはこちらになります。


(良く 噛む との思いを込めて KM)


(お散歩中のワンちゃん)

ご参加いただいた皆様の
アイデアがキラリと光る作品が
仕上がりました。

手づくりは良いものですね。
石田工務店では
定期的に
アートクラフトイベントを
開催していきたいと思います。

皆様も
やってみたい
クラフト体験ありましたら、
ぜひともお問合せください。

一緒に手作りいたしましょう♪

参加していただいた皆様
本当にありがとうございました。

2023年10月31日

読書の秋にブックリサイクルへ

暮らし家守りをサポートする石田工務店スタッフのSです。

すっかり肌寒くなり、布団にくるまる時間が長くなりました。
読書の秋にかこつけて、たまには布団のなかでぬくぬく本でも読みたい…

ということで、石田工務店から徒歩7分ほどにある京都市北図書館へと行ってきました。

目的はこちら。

ブックリサイクルです。
図書館カードがあれば、10冊まで除籍本を持ち帰れます。
今回は4冊、我が家にお迎え。

積読を減らすコツは買ったその日に本を開くこと、といつかどこかで読んだのを思い出し、早速目を通しました。
以下、4冊それぞれのプチ感想です。

・東いづみ(2014),『子供とペットとスッキリ暮らす掃除術 東さんちのアイデア50全部見せ』KADOKAWA

子どももペットもいない一人暮らしではありますが、普段から掃除や片付け関係の本には目がなく真っ先に手に取っていました。お風呂掃除や洗濯槽掃除のルーティン化が出来ていないことが悩みですが、掃除グッズは「使う場所に収納」すべし、というポイントをこの本で再確認。お風呂用洗剤とクロスをタオルハンガーに引っ掛け、”ついで掃除”を心掛けていきます。

・バトラー後藤裕子(2021)「デジタルで変わる子どもたち―学習・言語能力の現在と未来」筑摩書房

最近、読書をするにも専らKindleなどの電子媒体で読むことが増えました。しかし紙で読むあの手触り、しっくり感も捨てきれません。これは慣れによる問題なのか、それとも本当に脳が受け取る刺激が異なるのか。また、幼い頃からSNSやスマホゲームに親しむことは将来の言語能力にどのような影響を与えるのか。デジタルで溢れる現代社会で一度は考えたことのある疑問にヒントを与えてくれます。

・ケリー・マクゴニガル(2015),「スタンフォードの自分を変える教室」大和書房

意志力の鍛え方について講義形式で書かれています。意思力とはいわば筋肉のようなもので、自分で鍛えることができるそう。ダイエットは「今の体重を知る」ところからがスタートであるように、意志力を強めるためにも「自分が誘惑に負ける瞬間を自覚する」ことから始めることにします。

・勝間和代(2008),「起きていることはすべて正しい―運を戦略的につかむ勝間式4つの技術―」ダイヤモンド社

何年生きていても、失敗は怖いです。失敗を恐れるあまり行動できなかったり、新しいことにチャレンジできなかったり。そういった心の固さは、メンタル筋力をつけることによってほぐせるとこの本はいいます。つまり、身の回りで起きたどんなことにもポジティブな意味を見出し自らの将来の肥やしになると考えることにより、失敗も成長の過程として認識することができるそう。過剰なポジティブさは身を滅ぼしますが、適度に実践したいと思います。

手軽に時間を潰せるSNSや動画アプリに意志も感情も流されてしまう今日この頃ですが、たまにはゆっくりと時間をとって読書を楽しむのもいいですね。

2023年10月19日

ちりめん街道をゆく 「丹後ちりめん」発祥の地、重要伝統的建造物群保存地区

暮らし家守りをサポートするマザーハウス石田工務店スタッフMです。

京都府北部の与謝野町加悦に
「ちりめん街道」と呼ばれる重要伝統的建造物群保存地区があります。

江戸時代から残る建築物が集約された地区は全国的にみても珍しく
現在でも貴重な建物を一般住宅として利用されています。

ここは「丹後ちりめん」発祥の地であり、
ちりめん産業が隆盛を極めた場所でもあります。

当時は銀行や医院、旅館など様々な商店が軒を連ね
とても賑わっていたようですが
今ではひっそりとした静かな場所です。

一般公開されているのは江戸時代に建築された「旧尾藤家住宅」ですが、
今回訪れたのは、伝統の外観を守りつつ、リノベーションされた住宅です。

土間の上は天井が高く太い梁でしっかり組んであり
見ごたえがあります

駆け足での滞在でしたので
今度はゆっくり「ちりめん街道」を散策して建築を見て回りたいです。

2023年9月29日

円山公園に行ってきました

暮らし家守りをサポートするマザーハウス石田工務店、スタッフのSです。

石田工務店は自然豊かな船岡山のふもとにあります。
こんな近くに緑豊かな場所があるなんて贅沢だなあと思いながら、
ときどき散歩をするお気に入りの場所です。
まるで本当の山の中にいるような空気の綺麗さに気持ちが浄化されます。

同じように自然を模した公園として、円山公園も人気のスポットではないでしょうか。
八坂神社の奥にずんずんと進むと、東山を借景とした大自然が眼前に開けます。

昼間かつまだ暑さが残っていることもあり観光客も途絶えていました。
円山公園は回遊式庭園で、奥に入るほど降り注ぐ光も少なくなっていき、
まるで山奥まで入り込んだような涼しさを覚えます。
所々にある橋も、頑丈な橋から奥へ行くほど質素な橋へ。

一番奥には滝があるのですが、水は流れておらず。
これはこれでレアですね。

春夏秋冬いつ訪れても美しい円山公園。
次は紅葉を見に行きたいです。

Webからお問い合わせ 0120-296-481