2013年1月27日

フィンランドのくらしとデザイン展


現在、兵庫県立美術館で開催中の
『フィンランドのくらしとデザイン』展に行ってきた。
「ユニバーサルデザイン」や「エコロジー」などの命題が
一般的にも論じられるようになる以前から、
フィンランドでは「自然・人間・社会に寄り添うデザイン」が大切にされ
生活の中に根をおろしてきたという。
現在フィンランドのモダンデザインは独自の位置を確立し、
国際的にも高い評価を得てその後の世界のデザインシーンに
大きな影響を及ぼしている。
日本でも家具など人気が高い。
今回の展覧会は、19世紀末から現代までの
フィンランドの美術、建築、デザインと紹介するもので
歴史的な勉強にもなった。
地球規模の「よいデザイン」「豊かなくらし」についても
じっくり考えさせられた。
またフィンランドといえば「ムーミン」。
今回の展覧会のために特別に製作されたという
「森の家」


ほほえましいコーナーだった。
ところで、会場である兵庫県立美術館も
いってみれば見ごたえのある一つの「作品」だ。
設計は安藤忠雄氏。

愛称「芸術の館」。
前面の海に接するなぎさ公園と一体化して設計されている。

一見、単純明快な構成でありながら、
足を踏み入れると、その複雑多様な空間に驚かされる。


また建築内部に降り注ぐ光の表情や、
陰影に富んだ演出はさすがだ。


目の前に広がる海と、
巨大迷路のような建物が一つの世界をつくりだしていた。

Webからお問い合わせ 0120-296-481