2010年12月20日

京都の冬の底冷えと結露

京都は3方山に囲まれた盆地である。
11月なかばを過ぎると冷え込みが進み、紅葉の本番を迎える。家庭では暖房が必要な時期となる。京都は底冷えするといわれる。ひとむかし前に比べると寒さはゆるんでいるとはいえ、まだまだ寒い。
今までの京都のくらし
暖房を入れると足元がスースーする。暖かくしようとさらに暖房を強くすると頭はほてってくる。足元は寒いままだから不快この上ない。ムンクの絵のようにどうにかしてと叫びたくなる。京都の冬はまだ始まったばかりである。
体の一部を暖めるために、ごまかしの暖房を今日も点ける。京都の冬の朝は窓の水拭きふきから始まる。いつの時代からこんなことをしてきたのか。あたり前の作業を今日も行う。なぜだか、最近窓の下の壁のシミが増えてきた気がする。
京都の冬に備えて快適な住まいづくりのポイントは3つあります。
1.気密性、断熱性
2.家全体の換気を考える
3.省エネ暖房の採用(冬期は夜間電力を利用した蓄熱暖房器)
石田工務店のくらし
この家に住んでから冬はずっとTシャツの上にトレーナー姿である。床と天井の温度差は0.5℃。前の家では考えられない。
あれだけ寒かったトイレも浴室も洗面所も全く寒くない。掛けブトンも軽くなり夜はぐっすり寝むれている。最近夫婦で始めたことがある。朝の散歩である。しかし何気なく外に出ようとしたらたいへんなことになる。今日も体が驚かないように窓の外の温度計を見て身支度をする。今日も寒いなあ、耳と鼻がつめたい。歩き始めて、2人顔を見合わせる。そこかしこにある透明なのに曇った、水の流れ跡のある家の窓ガラスを見た後のことである。この上ない優越感を感じるひと時で今日も始まる。

2010年12月14日

気に入ってもらうぞ

 設計をする時、こんなことを考えています。
建物はまわりの環境でデザインが決まってきます。
もちろん住宅もそうです。
 建てる土地の前の道は傾き、となりは低かったり高かったり
そばに公園があったり、神社があったり、お寺があったり
少し離れて丘があり、小川が流れたりしている。
住宅を設計する上で、その敷地は切っても切れないものです。
 敷地にしばらくいると、いろんなささやきが聞こえてきます。
風はこう流れるよ。日はこう入ってくるよ。眺めはここがいいよ。
みんながここちがいいのはここだよ。・・・・・・
その声を手がかりに設計が進んでいきます。
ここがリビング、ここがキッチン、トイレはこっちの方がいいかな。
建物はこういう配置にして南の窓は大きく気持ちよく、
反対にここは少しうす暗く、風の通りを考えて小窓を切り取る。
メリハリを考えて住まわれるみなさんのことを考えて形を整えていきます。
気に入ってもらえると信じて発表(プレゼンテーション)の日を迎えます。
石田工務店の設計担当者はこんな感じで仕事をしています。
どうぞよろしく。

2010年12月7日

いろつきをいつまでも

いろつきの女でいてくれよ のフレーズがラジオから
流れてきた。なつかしさと同時に、久々に聴いて、
いい曲だなぁと思った。言わずと知れたタイガースの名曲。
今聴いても古びた感じはしない。
いろつきの女ってどんな女性?
でも言いたいことはわかるような気がする。
いろつや  色、艶は心にうったえかけて
くるもんじゃないかなぁ
住宅でもそうだと思う。ありきたりの形
さっぷうけいなデザインより色艶のある住宅の方が心を潤おす。
住むみなさんにうるおいを与える家でなきゃいかんよなぁ。
いつまでもいつまでも
建ててる家を見て、ちょっと“にくいなぁ”と言われれば最高じゃない。
“みにくい”じゃないですよ。

2010年11月18日

孫や子供の帰りを待っていたい家

先日こんな新聞の記事を見た。
家を探すために何十件と完成した住宅を見てまわっているご夫婦がいた。
どこの家もよく似ていた。
もうこのあたりで家を決めようとしたところ、
すぐ近くに、無垢の杉板を使い、真壁であらわしのデザイン、ぬり壁の家を偶然見つけた。
今までよりも400万円高い。
しかし、今決めようと思っていた住宅と見比べて考えた時、
奥様はあることに気づき、悲しくなったという。
「今まで見てきた住宅には、私たちはこの先一生は住み続けないだろう。」
しかし、今見たこの木の家には「一生住める。」
今は小さい子供たちだが、この子が育って独り立ちし家を出ても、
帰ってくる「実家」になるだろう。
将来お父さんと二人で少しずつ手直しをして、
ゆっくり「孫や子供の帰りを待っていたい家」が今ここにあると思えた時、
涙が出てきたという。
400万円高いなどというのは何の関係もなくなったそうだ。
 ※参照 日本住宅新聞 「ロスコ・佐藤のマーケティング交信 第6回」
そんな「木の家」を私も京都で建てたいと思う。
孫や子供をずっと待っていられる家を京都につくり、
京都の人にずっと住んでほしいと思う。

2010年11月1日

小屋裏をのぞいてみました

1420年前の木材が使われている木造住宅の小屋裏をのぞきに行きました。
その小屋裏とは 世界遺産奈良県国宝元興寺 禅室小屋裏です。
1420年前の木材は飛鳥時代のもの。それ以外にも 奈良時代、鎌倉時代の材料も使われている。すべて檜材です。
どうして使われている材料の年代がわかるのか不思議に思いませんか。
その判定方法は、年輪年代法という方法です。木材の成長を示す年輪は気候の変動によって毎年その幅は異なっています。
その年輪幅の変動から年代を特定するのが、年輪年代法です。
樹皮が残っている木材なら伐採した年もわかります。辺材という木材の周囲にある柔らかい部分が残っている場合は数年か数十年の間に伐採されたことがわかります。
1420年前の木材は静かに小屋裏にありました。見つめているとあたかもタイムスリップした空間に入ったような感覚になります。
こんな古い木材が建築物を生かしていることを見てうれしくなりました。 

(写真 頭貫 飛鳥時代 590年頃の木材)

2010年10月22日

これが塩ですか


マグネシウム、カリウム、カルシウム、亜鉛、鉄、マンガン、銅、クロム・・・
といったミネラルが全てこの塩に入っている。
粉雪のように細かく、結晶の大きさは普通の塩の100分の1。
「常温瞬間空中結晶製塩法」と呼ばれる海水を霧状にして空中に飛ばし、
温風を当てて、水分を蒸発させ、一瞬に結晶させる方法でつくられる
沖縄宮城島の塩だ。
最もミネラル含有率が多い塩としてギネスブックにも登録されている。
その塩の名は「ぬちまーす」。
「ぬち」とは沖縄の言葉で「命」。
「まーす」とは「塩」のこと。
ひと口、口に含んでみる。
塩辛さはほとんど無く、にがみを含んだ甘さが口に残る。
体に塩が浸み入ってくる感じがする。
料理人からの評価も高いらしい。
吉兆の徳岡孝二氏も「これほど旨い塩はない」と絶賛したとか。
カリウムの成分が多いので塩分の取りすぎの心配がない。
(カリウムが余分な塩分を尿にして体から排出する)
1袋250グラム、1200円。
これが高いか安いか
ご意見待っ「ぬちまーす」。

2010年9月30日

あめ色が美しい

京都・上賀茂の家(年に一棟ペースの「建売住宅」)からの一コマ。
床板は杉の無垢板で、その上に自然塗料を塗ります。
これまで、「塗る前の床板」と「塗料を塗った後の床板」の違いが
比べにくかったのですが、偶然、比較ができることに。
なぜかというと、クローゼットの扉を閉めていたため、
その内部を塗り残したのです。
比べてみると、なんと自然塗料塗りの美しいこと。
あめ色のテカリが違います。
ドイツ製の、石油製品を含んでいない自然塗料が、
杉の木の板の美しさを最大限に引き出しているようです。
同じ自然素材が成せる技でしょうか。
夏の終わりのハーモニーのお話でした。

2010年9月13日

この夏のナラ枯れ

京都は三方山に囲まれています。
この夏、秋でもないのに紅葉しているようになっています。
これはナラの木が枯れてきているのです。
ナラの木を好む小さな虫が、ナラの木を攻撃します。普段なら、ナラの木はヤニで自分を守るのですが、この夏の雨の少なさの為ヤニを充分つくれません。
たくさんの小さな虫によって食い荒らされて枯れている状況です。
自然の異常気象により、思ってもいないことが起こります。
この少雨 虫にとっては好都合、ナラの木には不幸な状況です。

2010年9月6日

「聞きなし」

皆様「聞きなし」という言葉をご存知でしょうか
私もはじめて聞いたことなんですけど
 ほー法華経 (うぐいす)
 てっぺんかけたか (ほととぎす)
 特許許可局 (ほととぎす)
のように聞こえてくる音(声)を日本語に置き換えることを言います。
こんな表現けっこう多いんです。外国にくらべて日本は特に多いとか。
そうなら日本語は自然と一体になっている言語と言えるのではないでしょうか。
日本の文化の深さを感じる1コマです。

2010年9月2日

古い手水鉢


先日、会社の北側の植え込みの枝を植木屋さんに切ってもらいました。
きれいに切られた枝の下には、長らく使っていない手水鉢があります。
少しさびしい気がしたので、水を取り換え、金魚を三匹買ってきて放しました。

何か植木の空間が生き生きとした気がします。
今日から小さな心の交流がはじまります。

Webからお問い合わせ 0120-296-481