2012年11月6日

長栄座


「長栄座」とは、
明治時代、滋賀県長浜市に存在していた芝居小屋だという。
時を経て現在、平成の芝居小屋として復活、
毎年期間限定で特設舞台を設けている。
客席は江戸時代の名残を思わせる升席(ますせき)。
長方形の升に4人が座布団を敷いて座る。

この升席の土台、畳、枠を会場に組み立てるのに
数日かかるという。
先日、古典芸能(邦舞、浄瑠璃)をこの長栄座で初めて観た。
実は今回の出演者の主役が、
人間国宝、常盤津一巴太夫さんだったのだ。

一巴太夫さん(明田昭氏)は父方の親戚にあたり、
今回も直接お誘いをいただいた。
今年の正月の松竹座以来だったが、
80歳を越えてもその美しい声と節は健在。
今年は京都南座の「吉例顔見世興行」にも
7年ぶりに出演される。
舞台で演じられる芸の裏に、
日々の並々ならぬ鍛錬がある。
そのすべてに感動する。
ところで、この長栄座には
提灯や看板、いたるところに「丸に剣かたばみ」の紋があった。

実はこの紋、石田家の家紋と同じであり、
不思議な縁を感じずにはいられなかった。