2018年3月12日
ゴッホとターナー
先日、美術展をはしごしました。
朝は京都国立近代美術展の「ゴッホ展」、午後は京都文化博物館の「ターナー展」を訪れました。※ゴッホ展は終了しています。
まったく作風の違う2人。野性的な庶民と文化的な芸術家とでも言いますか、その対比がたいへんおもしろかったです。2人が芸術を追求した姿勢は、表現は違えど同じように思いました。
「ゴッホ展」で一番印象に残ったのは絵画をしているゴッホの自画像でした。ぴんと立ち鮮やかなオレンジ色の髪の毛。パレットに塗りたくられた色とりどりの明るい色彩が目に飛び込んできます。100年前にこの絵の前に本当にゴッホがいたことを感じて胸が熱くなりました。
こちらは芸術家森村泰昌さんがゴッホになった自画像作品です。近代美術館の上の階に展示されていました。
その横には有名な「寝室」の絵が立体で作られていました。
横の小窓からはこの絵を違う角度からのぞけます。額の中の人物も森村さんです。ただただ芸術の表現の幅の広さを感じました。
写真撮影もOKなのでこの作品も多くの方に見てもらうことが可能になっています。
次はターナー。
彼が作った絵や版画はたいへん緻密です。とほうもない労力で、色の濃淡で光や波、風を写し取っています。10代の作品もありましたが、その完成度は驚くばかりでした。数多くの作品がありそれを見て思ったのは荒れ狂う波と切り立った山々の形が似ていると思ったのは私だけでしょうか。
ゴッホ展よりも入場者が少なかったターナー展したが、両展覧会とも素晴らしいものした。絵の前にいた6時間がほんの一瞬のようでもありました。ただ少し疲れましたよ。