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2013年8月31日

零戦


こんにちは。受付の石田です女性
この夏公開された宮崎駿監督の映画 『風立ちぬ』
そして百田尚樹原作のミリオンセラー小説で
今年12月に映画公開される 『永遠の0』
視点は異なりますが今年「零戦」に関連する話題作が続いています。
戦闘機「零戦」が太平洋戦争末期、
「特攻機」として背負った過酷な使命は誰もが知る痛ましい史実。
目をそむけたくなる過去ですが、
当時の自分たちの国の姿として
知っておかなければならない真実でもあります。
この夏、良い機会と思い
『永遠の0』を読み終えたばかりの中2の娘を
鹿児島県の「知覧特攻平和会館」へ初めて連れて行きました。


ここは全国的にも知られる特攻基地跡。
多くの若者が遺書を残し「必死」の覚悟で出撃した地です。
現在も毎年慰霊祭が行われています。
2007年に公開された映画
『俺は、君のためにこそ死ににいく』(石原慎太郎脚本)

ここ知覧特攻基地を舞台にした映画でしたが
撮影に使われた戦闘機「隼」の実寸大模型も見られました。

敷地内には
半地下壕になった特攻隊員の宿舎
「三角兵舎」が復元されています。


各地から集まった特攻隊員が
ここに滞在するのは2、3日だったそうです。
すでに覚悟を決めている隊員たちは
ここで別れの手紙を書き、最後の夜を過ごすのです。
彼らが残した最後の手紙は
こちらの平和会館の中に多数展示されています。

当時20歳前後の若い隊員たちが最後に書いた手紙は
ほとんどが母親あてのものでした。
これは涙無しに見ることができません。
私は昔一度ここを訪れているのですが、
今回再び娘を連れて訪れてみて、
残された母親の気持ちが身にしみて胸がつまる思いでした。
戦争のむなしさを痛いほど感じます。
もう一つ、前回訪れた時は気にとめなかったのですが、
平和会館の正面入口の近くにあるこの木。

美しい形の飛行機が優雅に空を飛んでいるようで
目を奪われました。
宮崎駿さんの『風立ちぬ』を観たせいか、
零戦設計者、堀越二郎さんが夢見た美しい飛行機と
妙に重ねて見てしまうのです。(サバの骨のような美しい曲線)
実は平和会館内に展示されている実際の「零戦」は
海底から引き揚げられたままのボロボロの姿です。
(一機も戻らなかった零戦の運命を象徴)
だから、この美しく完璧な形の飛行機を
戦闘機ではなく、思いがけず植物という姿で見ると
少し心が癒されました。(イヌマキという常緑針葉樹だそうです)

これだけの形を長年保つための剪定大変そうですが、
残された人たちの使命感も伝わってくるようでした。
今ある世界中の戦闘機が
一瞬でこのような美しい木に化けてしまえばいいのに・・と
子供のように願ってみたりするのです。
by yumiko

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