2014年9月11日
My music collection no.9
…オール・ディス・タイム/スティング
ライブ収録日: 2001年9月11日
グラミー賞の受賞歴も多い世界的ミュージシャン、スティング。
数あるヒットアルバムの中でも、
この時期、特別な思いで聴くのがこの一枚である。
このアルバムは、2001年の9月11日に行われたライブを収録している。
今から13年前、まさに同時多発テロが起こったその日である。
イタリア・トスカーナにあるスティングの家の中庭で
世界中から200人を招待して行われたライブ。
その直前に「同時多発テロ」のニュースが飛び込んだが、
聴衆の希望で中止は免れ、
スティングが急きょ一曲目に涙声で歌ったのが
「Fragile」( フラジャイル/1987発表)だった。
Fragile とは「もろさ」のこと。
この曲は、人の世の不条理や暴力の哀しさ、そして人がどれほど弱くもろい存在か
ということを切々と歌った彼の名作ナンバーだ。
暴力、テロ、戦争は今も治まらない。
世の中を見渡せば、悲しいこと不条理なことは今なお続く。
奇しくも今日、日本では
3.11東日本大震災から3年半の節目を迎えた。
人のはかなさ弱さをどこかで知りつつも、
前を向いてそれぞれが力強く生きていく。
フラジャイル歌詞ページより
生身のからだに鋼の刃が突き刺さり
流された血が夕陽に染まって乾いていく時
明日にでも雨が降れば血痕は洗い流される
だけどぼくらの心を襲ったものは
いつまでも消え去りはしない
いつまでもいつまでも雨は降り続けるだろう
まるで星が涙を流しているようだ
人というものがどれほどもろい存在か
ぼくらがどれほど儚い存在か
人がどれほどかよわいか
ぼくらがどれだけ儚いか
(フラジャイル和訳歌詞より抜粋)