2016年2月25日
おもてなしのこころ
長女が嫁ぐことになり家族4人水入らず最後の記念にと、京都の老舗に会席料理を楽しみにいきました。
京都の老舗ということでどんなおもてなしがあるのだろうと楽しみに出かけました。
2月の後半とありお雛様が床の間に飾ってありました。
料亭は90年の歴史があるということでとても趣のある・・というか古い建物でした。
料理が次々と出されてきました。
お吸い物のかわりにすっぽんのまる鍋もできますがと言われ
夫以外の娘たちと私は次の日のお肌のプルプルを期待してすっぽんにしました。
娘たちは本格的なすっぽん料理ははじめてでこわごわの感じでした(笑)
お味はというと薄味で上品で食べやすく美味でした。
お料理は一品一品と出されてくるものは、すべて器も盛り付けも食材もとても素晴らしいものでした。
しかし・・・惜しかったのが「おもてなし」
お店の前でお出迎えの方に連れられ通された日本間は格式のある部屋でしたが・・・
だ、暖房が効いてない
部屋に入るとすぐさま暖房のスイッチを入れられたようでしたが・・・
私たちすでにコートは脱がされておりましたので、肌寒い気持ちで始めの料理と食前酒を待つことになりました。
寒い如月の2月・・・これはあるまじきことではないのでしょうか
もしかしたらこれぞ京都のつましさのおもてなし・・・?
いやいや、うっかり付け忘れたのでしょうか・・・?
お見送りに店主も料理長もお顔を出してくださいましたが・・・
今でも忘れられないのはあの部屋のひんやりとした最初の肌感です。
私たちの仕事にも通じるものがあるものだとつくづく考えさせられました。
相手の立場になって相手の気持ちに軸足を置いて考えなければならないと改めて感じました。
hiroko.hiura