2017年7月18日

~木のまめ知識~  目的にあった良い木材を生産するには

檜の柱と杉の床板

目的に合った良い木を生産しようという歴史は、戦国時代にさかのぼります。

江戸時代になると更に都市が栄え、城、茶町、屋敷などに多くの木材が使われました。
天然の良木は全国的に有名になり、それが徐々に銘柄材として認められました。
例えば、秋田杉、木曽檜などです。

どの銘柄材もすべて天然でしたが、太い天然木が育つのには時間がかかるため銘柄は維持しつつ用途に合った材をつくるため人の手が加えられました。
この時代の銘柄で有名なのが、吉野杉や北山杉です。

木は人の手を加えることによって良い材をコンスタントに生産することが可能になります。その代表的な手入れは、間伐と枝打ちです。

まず、木の育ちはじめは成長量が大きいので密に植えて成長を抑えます。
これは日照量が多いほど木にとっては良好ですが、成長が良すぎると年輪の幅が広くなり、狂いが大きく弱い木材になるからです。
木が成長するにつれて、木を切って本数を少なくしていきます。
これが間伐です。何やら野菜づくりと似ていますね。

また、枝は自然に下から枯れていくのですが、枝打ちを早くから行えば無節の美しい材をつくることができます。

日本人にとって身近な木材、これからも大切に使っていきたいものです。

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