京たけのこ
春の味覚、たけのこ。今、旬を迎えようとしている。
中でも京都産の「京たけのこ(孟宗竹)」は味が良く、
全国でも高級ブランドとして名高い。
弊社のお施主様が数多くおられる長岡京市は
竹林が多く、「京たけのこ」の代表的な産地だ。
たけのこは、竹林に勝手に生えてくるというイメージから
手間ひまかけて「栽培」しているという印象はあまりもたれていないようだ。
だが実際は一年を通して竹林の整備が行われ、人の手が必要な「農業」だ。
たけのこ用の竹林は美しく整備され、一目みて分かる。
まず毎年「土入れ」「ワラ敷き」が行われるため地面はやわらかく美しい。
また親竹が重みや風で倒れないように枝は適宜刈り取られ、
芽を出さなくなった古株の竹も随時伐採されるため、日差しが入り明るい。
竹林は手を加えなければすぐにただの「竹やぶ」となってしまい
そのような放置林では美味しいたけのこは生産できない。
地元の方々の一年を通しての竹林への愛情あっての「京たけのこ」だ。
竹林を整備する取り組みには弊社お施主様も関わっておられる。
長岡京市では観光協会も地元「京たけのこ」生産の現場を
この時期一部公開、たけのこ掘り体験(申込制)を企画している。
先日、この企画に参加、初めて「たけのこ掘り」を体験した。
地面表面のわずかな芽をみつけ、
周りを掘り下げていく。
ここから傷つけないように収穫するのが
慣れていない者には至難の業だった。かなりの力作業だ。
長い専用のクワで、テコの原理を利用する。
慣れている人だと2,3分の作業らしいのだが、
たけのこ1本につき、10分以上格闘した。
多くの家族づれで賑わっていた竹林
作業後、全家族の収穫分を集めた上で均等に分けられる。
高級たけのこがずらり。
気持のよい汗を流した春の休日の朝だった。
この収穫をさっそく下ゆでしておくことにしよう。