2014年3月7日

左近の梅


あちらこちらで梅が見ごろを迎えている。
京都市内には梅の名所がいつくかあるが、
現在工事が進行中の嵯峨大覚寺の新築住宅のすぐ近くにも隠れた名所がある。
真言宗大覚寺派の大本山、大覚寺。
元は嵯峨天皇の離宮で、歴代の天皇(上皇)による院政が行われたこともある
皇室ゆかりの寺院である。

宸殿からの眺め

御座所の前には
右近の橘

そして、左近の梅

「桜」ではなく「梅」である。
通常、京都御所の紫宸殿前に見られるように
左近といえば「桜」が知られており
雛飾りでもそれにならって「橘」と「桜」を飾っている。

日本を代表する花として圧倒的人気を誇る桜。
現在「梅」も「桜」もうまい具合に時期をずらして
それぞれの美しさで人々を魅了しているが
元々日本では「桜」よりも「梅」が愛でられていたという
その歴史を現代に伝えているのがこの大覚寺である。
ちなみにここ大覚寺は映画『武士の献立』のロケ地になっており
見覚えのある風景(昨年の梅)は一瞬ではあるが映画予告編にも登場している。

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