2008年10月6日

アルピニスト 野口健さんの話を聴いて

先日、アルピニスト野口健さんの話を聴く機会があった。
彼は世界の7大陸の最高峰を最年少で登った登山家である。
-最近はTVの露出度も多い面白いキャラクターのお兄さんという感じです。
1999年 世界最高峰エベレストの登頂に成功した翌年の2000年からエベレストや富士山で清掃活動を開始。アルピニストの方よりゴミ回収のお兄さんの方が有名となっている。「エベレストは神聖な山だと思っていたらゴミの山だった。」という言葉から話が始まった。一年に数千人の登山家がこの山に行く。この山はあまりにも高い為、高地順応をしながら約2か月かけて登る。(アルピニストと言えどもすぐに6000Mの高地に登ると一発死ぬとのこと)酸素ボンベ、カン、医薬品・・・凍った死体、山にはあらゆるゴミがある。
登山ルートの雪を溶かして飲むことにも注意が必要。登山中2か月間 人は外で雪に穴を掘ってトイレをする。その排泄物が雪の中でカチンコチンに凍っている。排泄物以外のゴミにはその国の言葉が書かれていることが多い。ゴミの多くには日本語が書かれている。きれいな山がゴミでどんどん汚れていく 野口さんはゴミ拾いを決心した。8000M高地でのゴミ拾いは平地では考えられない程しんどいし、体にたいへんな負担を与える。(実際2か月続くゴミ拾いで野口さんは入院した。協力した人も2人亡くなった。高地での作業は内臓への大きなダメージとなる) ゴミ拾いの協力をお願いしたシェルパ族(高地族)は、最初はいやいやだったが数年後には国を美しくするため率先して美化に取り組むようになったという。
富士山の美化も進んでいる。全国からゴミ拾いに多くの方が来る。しかし地元の意識が上がらないと運動は続かない。
この日、野口さんからいろいろな未知の話が聴けた。何事も続けることの大切さを知った一日だった。

2008年8月12日

木工教室

いいものがたくさん出来ました。そして、大切に大切に持って帰られました。
いす、本棚、脚立、ベンチ、網戸、CDスタンド、貯金箱、糸車……
8月10日北区原谷の弊社工場で木工教室が行われました。木工教室と言っても参加の方々が思い思いの作品を自由につくっていただいています。工事で残った木材がこうして再活用されて 皆様に喜んでいただける。うれしい限りです。
                                

2008年6月24日

またまた音楽の話をひとつ

2007年チャイコフスキーコンクール バイオリン部門優勝の
神尾真由子のデビューCDを買いました。
レーベルはあのハイフェッツと同じRCA
このことからも彼女のこだわりと意気込みが感じられます。
1曲目のカルメン幻想曲から飛ばしに飛ばしています。
全くデビューCDとは思えないすばらしい出来だと思いました。
また、このCDには特典が1つDVDが付いていました。
これで、彼女のレコーディングの演奏の様子が見られます。
CDにDVDが付いてくるんですね。時の流れを感じ
少し驚きました。驚いたのは私だけでしょうか?‥‥
NHKのコンクール受賞の特番も見たのですが
彼女の物おじしない言動、堂々としたふるまいには
びっくりさせられます。末おそろしい21歳です。
 
話は変わり、また音楽の話。
7月1日からブライトンホテルで
夏の風物詩、アトリウムコンサートが行われます。
開始は毎夜8時からです。
私のお勧めは7月17日(木)のソプラノ中丸三千繒さんの歌声です。
毎年1時間以上大熱唱を聴けて無料です。
大盛況ですが各階回廊からの方がゆっくり聴けると思います。
 
そして最終に会社のPR。8月10日(日)に木工教室を
開催します。教室と言っても木材を使って自由に思い思いのものを
作っていただけます。家族そろってどうぞお越し下さい。              
 
             

2008年5月20日

心振るわせる一瞬

日曜日深夜のクラッシュアワーがおもしろい。
時々ビデオに撮り数日後に見ています。
 この前は、昨年チャイコフスキーコンクールバイオリン部門で1位をとった神尾真由子の受賞コンサートがありました。演奏曲は これは外せないチャイコフスキーバイオリン協奏曲とシベリウスのバイオリン協奏曲。このシベリウスはフィンランドの作曲家であり、北欧の厳しい風土を通じて大自然の素晴らしさを感じさる曲です。なにか独特な深みがあります。(独特と言えばラフマニノフピアノ協奏曲第2番の第一楽章美しい第二楽章と比べ第一楽章は何とも独特で初めて聴いたときは違和感がありましたが、これがまたなじんで病みつきになるというか。一度聴いてみてください。)
神尾さんの演奏も“サスガ”でした。特徴の一つは力強さ。女性の中ではぬきん出ているそうです。最近関西出身のバイオリニストの活躍が目立っています。神尾さんも大阪豊中の出身だし、なんとも関西から世界に羽ばたく人が増えるのが嬉しいです。
 数あるバイオリニストの中でも独特なのがハイフェッツ。バイオリンと言えばハイフェッツと言われるぐらい人ですが、この超人的なテクニックと研ぎ澄まされた音色で他を圧倒してしまいます。だが、基本あっての独自性。世の中で素晴らしいと認められるものはすべてこのことが当てはまると私は思っています。最初は学び、習うこと。このことを突き詰めた上での極みが独自性ではないでしょうか。
 子供にバイオリンの名器ストラディバリウスと弓を渡して弾かせても決していい音は出ません。どう使ったらいいかもわかりません。弓の持ち方を伝え、弾き方を教え、子供が自主的に良い演奏を見てまねてはじめて心に響く音が出てくるのではないでしょうか。基本はすべてまねることから始まり、多くの人が心うたれる個性に変わっていくのではないでしょうか。
                               

2008年4月3日

「ラ・カンパネラに想う」再び

昨年秋から続いていた二つの大きな工事が完了し、無事お引渡しさせていただいた。
北区西賀茂のH邸新築工事と左京区浄土寺のY邸改築工事だ。
写真撮影も終えたので近くホームページ上でも完成写真をご覧いただけると思う。
そんなことで、昨夜ちょっと一息つきながら久しぶりにリストの「ラ・カンパネラ」
という曲を聴いた。あ、そうだ、この曲をテーマに以前会社発行の季刊紙「マザーハウス」
に文章を書いたことを思い出したので探して読み直してみた・・・。
それは2003年新春号のはじめにあった。以下抜粋すると、
「「ラ・カンパネラ」に想う
先日NHKテレビ放送でクラシックの名曲を紹介する番組を見ました。
その中で紹介されていたのはイタリアのコモ湖という湖の近くにある
古い街の様子でした。その街にはそこに住む人たちにとても長い間大切に
されている古い鐘があるというのです。過ぎ去りし遠い昔、リストという
大作曲家が、このコモ湖近くの街の情景とこの古びた鐘の音に心惹かれ
「ラ・カンパネラ」という曲を作曲したといいます。
リストの作曲したその名曲が流れる中、この街の風土に溶け込む古ぼけた
塔の鐘の映像を見ながら、私には深く感銘を受けるものがありました。
それは、何百年もの永い間ひとつのものを大切に守り続けているその街の
人たちの思いにもとても感動をおぼえたのです。そのことは、伝えつづける
ということの大切さを私にあらためて感動とともに教えてくれました。
私たちの街、この京都にも伝えつづけていきたいものがたくさんあります。
伝統的な建造物はもちろんのこと、私は一般家庭の建物にもそれを願っています。
この京都の風土にあった建物を建てたい。底冷えの冬も蒸し暑い夏も解消する、
また環境に適応した個性的でありながら、落ち着いた趣のある住まいを建て
つづけていく使命をこのラ・カンパネラと古びた鐘の映像をみながら、
ひしひしと感じました。今年も皆様の住まいが永く愛されるような愛着の沸く
ものになりますようにご提案してまいります。」
(弊社季刊紙「マザーハウス」2003年新春号より)
この文章を読み直し、今もこの気持ちがあるかどうか自問自答してみた・・・
確かにある。そう感じられた時、自分自身ちょっとほっとした。
さあ、明日からも、もっともっとお客様に喜んでもらうぞ!

2008年3月6日

我が家にシェフがやってくる

長岡京市S様邸のはぴeスペシャルホームパーティを体験しに行ってきました。
石田工務店が施工したオール電化住宅S様邸に、関西電力さんがシェフを派遣する企画です。
シェフは、テレビでおなじみ「あまからアベニュー」や、「ワイドABCD〜す『山田シェフのフレンチかんたん』」に出演されていた山田興助シェフ。
山田シェフの見事な話術で、美味しい料理を分かりやすく作る姿に、
今回S様が招かれた奥様方(5名)は感動の連続でした。
IHクッキングヒーターの実力も再確認。
クレープの焼き色も、むらのないきつね色に仕上がり、
シェフの作ったカスタードクリームを包めば絶品。皆様大満足の一日でした。

2008年3月3日

京都は京都も雪の日が多い

先日、京都市北区の原谷に行く機会があった。会社の近く(北区紫野)ではあられまじりの雨が原谷に向うにしたがい雪に変わっていた。
雪空を見上げると電線に小鳥が二羽とまっていた。きれいな鳥だった。その時 寒空の中、私は春の訪れが近いと感じた。
 京都市は北陸の気候と瀬戸内海のそれの境界線に当たるとなれば京都市の北部は北陸地方圏となる。
よく言われるのは京都の冬は南より北が2〜3℃気温が低いと。北区に住む私も実感するところである。
まちがいなく京都の南は降っていてもしっかり雨だろう。

2008年2月26日

一番人気

先日、QBC(全国優良工務店の会)定例会で大阪本町にある、TOTOテクニカルセンターに行ってきました。テクニカルセンターは、水まわりの設備を、設計のコンセプトから考え直す最新情報施設です。その中で、バリアフリーのセミナーがあったのですが、その内容に驚くことがありました。
家庭内事故が多いことは知っていたのですが、その65歳以上の割合にびっくりしたのです。厚生労働省平成16年調べで、交通事故の死者は10,551人。その中で65歳以上は4,606人。家庭内事故での死者は11,205人。その中で65歳以上は8,491人。何と75.8%を占めています。浴槽での溺死にいたっては、全体の死者が2,813人、その中での65歳以上の死者は2,412人。
何と何と85.7%。こんな状況に対し、工務店の社長である私が何をすべきなのか、
その日は一日中考えていました。
なお、話はごろっと変わりますが、便器の一番の人気色はぺールホワイト、浴室の人気色はグリーンとのことです。
     

2008年2月24日

H邸の完成見学会

2月16日17日の両日西賀茂の保留地にて注文住宅H邸の完成見学会を行いました。
京都北山の山々バックに時折小雪の舞う幻想的な風景の中での見学会となりました。
外気温は初日4度、2日目は2度。家の中には蓄熱暖房器7kwが1台。
住宅のリビングは室温20度で、他の部屋との温度差は3度以内、
10㎡あるリビングの吹き抜けの上下の温度差は1度もありませんでした。
2日間で24組の方々に見学会に来ていただき、コーヒーを飲みながら
高性能住宅を体験していただきました。
ご来場いただきました方々ありがとうございました。
今後も完成見学会を続けて行きます。

2008年1月22日

新年ご挨拶

新年あけましておめでとうございます。
おかげさまで戦前から建築業に携わり、会社を設立してから今年で三十七年目を、
京都市北区紫野に店を構え仕事をさせていただき迎えることができました。
創業当時から住宅を専門に扱う弊社は、注文建築、リフォームを通じて
「家は皆様の幸せを支えるものである」との強い思いで仕事をしております。
住宅づくりを通して幸せの輪づくりが出来ればこれ以上の幸せはありません。
住まいはお施主様自身の自己表現です。
お施主様のご要望や想いを私たちの豊富で幅広い知識と経験をもとに現実のものへと導く、
すなわち建築とはお施主様と私たち工務店とのコラボレーション(共同作業)といえます。
最近では住宅雑誌も豊富でテレビなどでも個性的な住まいの紹介が多く、情報も溢れています。
スタイリッシュ、モダン、アンティーク、カジュアル、シンプルなど・・・様々な言葉で住宅を
表現しようとします。私たちはその様な言葉では表現しきれないお施主様の想い、
その心の奥底の願いや心地よさをご一緒に探し求めていきながら、世界でたった一つの
「我が家」を創り上げていきます。大手メーカーの画一化されたデザインではなく、
有名設計士さんの作品でもない「自分で考えた家」。そんな家づくりは楽しいものです。
地域密着型で小回りがきく工務店が、確かな技術で高性能なデザイン性豊かな住宅を
提案いたします。本年もどうぞ私たちをお役立てください。
これからも、住まわれる方の「よろこびと幸せの追究」に力を注ぎ、
快適、安心、健康、共存を成し得る住宅をつくり続けていきたいと思っております。
  
  

Webからお問い合わせ 0120-296-481