2011年11月5日

音楽を味わう -名曲喫茶-


休日、時々音楽を味わいに行く店がある。
京阪出町柳駅すぐ近くの名曲喫茶『柳月堂』だ。

(1Fはベーカリー、2Fが喫茶店)
音楽が好きな人が、じっくりと音楽を聴くためにある、
数少ないタイプの喫茶店だ。

店内の全ての席は、前方の巨大なスピーカーに向けられ、
私語厳禁。
書きものをする際も、
「カチカチと音がする」シャープペンシルはお断りだ。
寒くなると、コート類を脱ぐ音も耳ざわりということで、
コートは必ず入室前に脱いでおかなければならない。
厳しいルールのおかげで、
店内の人は本当にじっくりと音楽を味わうことができるのだ。
ここには、クラシック好きで知られている
ノーベル物理学賞受賞者の益川敏英氏もよく来られていたという。
実はこの柳月堂オーナーさんは、弊社お施主様のご親戚でもある。
店内に揃えられている名曲はほとんどがレコード盤。
あえて懐かしい音をリクエストするもよし、持参したものもかけてもらえる。
ゆったりとした店内のソファーに身を沈め、音楽に包まれていると、
前方の壁高くにかかげられたシンボル的存在の
ベートーヴェンのデスマスクが、
無言で曲に力を与えているように思えてならない。

2011年10月30日

美味探究 part10 -鮮魚編-

百貨店(デパ地下)の生鮮食料品は価格が高いイメージがあるが、
意外とそうでもない。
例えば、
京都駅『伊勢丹』のデパ地下。
野菜が安く、種類が豊富。見ていて飽きない。
四条通り『藤井大丸』のデパ地下。
鮮魚はよくここで買う。質が良く価格も手ごろ。
(なぜか「梅干」もここと決めている)
上の二店は休日、帰り道に立ち寄ることが多い。
今回めずらしく『高島屋』のデパ地下で食料品を調達したのだが、
こちらは野菜に安くて良い品があった。
今回調達した食品。

やまと芋・・・250円(1本)
かぼす・・・100円(6個入)
天然ハマチは『藤井大丸』で1パック500円。
「やまと芋」は通常スーパーで売っている「長芋」より粘りが強く、
卵とダシでのばすと程よいとろみになる。
さて、
新鮮な天然ハマチは「お造り」用だが、
これだけの量を全部お造りでは飽きてしまう。
生の魚を食べる時は
たいてい、一部は飽きないようにマリネなどにして味わい方を変える。

(ツマを利用した和風マリネ)
今回「お造り」の他に、
一品はハマチと一緒に買った「かぼす」を使いカルパッチョ、
もう一品は「やまと芋」を使いハマチ丼をつくった。
カルパッチョはエキストラバージンオリーブ油であっさり香りよく、
ハマチ丼は少しゴマ油を足してこくを出した。
ハマチづくしの夕食。

(カルパッチョは粒マスタード添え)
美味しかったですよ。

2011年10月17日

ウェディング


先日、甥の結婚式に参列した。
身内の結婚式は久しぶりで、
甥も、もうそんな歳になったのかと
思わず我が身をふりかえる。
新郎・新婦はもとより、
参列している人たちのフレッシュな空気がとても新鮮だった。



これから新しい一つの家庭が築かれていくのかと思うと、
しみじみ嬉しかった。
仕事柄、
家族の幸せと「住まい」は切りはなしては考えられない。
日々、家族の幸せをつつみ込む住まいづくりに向き合っている。
幸せの器(うつわ)をつくる仕事の責任の重さに、
改めて身が引き締まる思いがした。
Kくん、おめでとう。
そして末永くお幸せに。

2011年10月10日

「香り」の力


木の香り、特に杉や檜の香りは日本人に好まれる。
清々しい木の香りは気持ちも落ち着かせてくれる。
弊社が建てさせていただく住宅も、
無垢の杉板を床材にすることが多い。
自宅では時々、檜の木片(入浴用キューブ)を浴槽に浮かべる。
(使用後も天日で乾燥すると何回も香りが楽しめる)
今日は天然の大分産「かぼす」も一緒に浴槽に入れてみた。
自然の爽やかな香りに包まれ、真からリラックスできるように思う。
嗅覚も、味覚と同じように
人間の精神に深く関わる五感の一つだ。
豊かに暮らすための知恵に、「香り」もあるだろう。

2011年10月9日

美味探究 part9 -フレンチトースト編 -


休日の朝は、いつもの朝食にひと手間加えたい。
その一つが、私流のフレンチトーストだ。
食パンにひと手間加えて焼くだけの簡単な料理だが、
少しこだわりたいところもある。
まず必ず食パンに切れ目を入れる。
表面にタテヨコ、裏面は斜めに。(みみは切り落とさずまるごと使う)

そして調味液(卵、牛乳、砂糖、日本酒、シナモン、コリアンダー)にじっくり浸す。
日本酒を少し入れると香りと味が良くなる。
あとは油をうすくひいてパンをのせ、

最後にバターを加えて焼きあげる。
味がしっかり浸みこんだフワフワのフレンチトーストができあがる。

2011年10月2日

永く住むために


「家がほしい」
そう思うのは、
子供の誕生で家族が増えた時が多い。
子供がのびのび育つことができるように、と
多くの親が家づくりに願いをかける。
ところが、プランのメインである「子育て」は永久的なものではない。
子供は年々成長し、家族の数も増え、ライフスタイルも変化する。
家を永く使うためには、
その変化に対応できるものでなければならない。
そのための仕掛けの一つが、後施工の「間仕切壁」。
間仕切壁とは、家の強度を担う「構造壁」ではない壁のことだ。
必要になった時に壁をつくる。
プライバシーを守るための壁だ。

家族数やライフスタイルによって「壁」をつくる。

やがてその「壁」は取り去ることもできる。
永く住み続けるためには、
この「可変性」が実は大変重要なのである。

2011年9月24日

美味探究 part8 -新米編-


京都市左京区岩倉幡枝町 (正面に見える山は比叡山)
新米が出回る季節になった。
先日竣工したK邸近くでも、
ずっしりと実った稲が一面を黄金色に染めて、
秋風にザワザワと揺れている景色を目にする。
日本の美しく豊かな秋の風景だ。
米はいうまでもなく日本人の主食。
毎日食べるものだからこそ、
私は住まいと同じく、こだわりをもって安全なものを選びたいと思っている。
そこでよくお世話になっているのが、
左京区下鴨にある「はちぼく屋」さんだ。(「米」という字をよく見ると八と木だ。)

無農薬、減農薬栽培の米農家から直接仕入れている。
京都産はもちろん、日本の米どころ東北地方のものも多い。
今回の原発事故後の風評で、昨年産の米が手に入りにくく、
今年の新米が届くまでは品薄の日が続いているとのことだ。
そんな中、京都産、島根産と新米入荷の知らせを聞き、買い求めた。
こちらの店では、食べる時の米の鮮度も大事にしており、
少量ずつ小分けに買うことをすすめてくれる。
また、精米の歩合も細かく対応してくれる。

(玄米・3分づき・5分づき・7分づき・胚芽米・白米)
だから、いろんな産地の米の食べ比べはもちろん、
分つきの違いによる食べ比べもできる。
玄米で食べるなら、宮城産のササニシキが気に入っているのだが、
東北の新米入荷はまだ一ヶ月くらい先なので、
今回は、京都(丹後)産と島根(仁多)産のコシヒカリを小分けで買った。

精米で出る「米ぬか」も無料で分けてもらえる。
(無農薬の米ぬかは、ぬか床に欠かせないのでありがたい。)
玄米は一日水につけて、自家製「発芽玄米」にし、

竹炭を入れて炊き上げる。

ぬかがまるごと残っている玄米と、
ぬかで発酵させたぬか漬(自家製)は相性ばっちりだ。

漬物だけでも大満足。
今年はいろんなことがあったが、
日本に生まれたことのありがたさを感じ、
この旨味をかみしめる。

2011年9月14日

元プロ野球選手 直伝


我が社が所属する、(財)京都府宅地建物取引業協会 第三支部
青年部の企画で、先日子供向けの野球教室が西京極球場にて開催された。
子供たちの前でバットを振っているのは、
現在野球解説、評論家としても活躍されている佐野慈紀氏。
我々の世代には、「近鉄の中継ぎ投手」としての印象が強い往年の名選手だ。
その偉大さを知らない子供たちだが、
佐野氏もち前の和やかな雰囲気で、野球をあまり知らない子供でも楽しく学ぶことができた。

贅沢な野球教室だ・・・ (佐野氏は初級レベルご担当)
また、同じく近鉄打線の軸として活躍していた村上選手、

そして巨人時代の抑え投手としての印象が強烈な
石毛選手にも来ていただいた。

(村上氏、石毛氏は上級レベルご担当)
往年のスター3人による贅沢な野球教室だった。
最後に少年野球チームと対戦、
時折見せる元プロ野球選手の「本物」のプレーに、
子供たちも、その偉大さを肌で感じることができたのではと思う。
「子供たちに夢と希望を」
いろんな分野での大人からの働きかけが
子供たちのこれからの何かのきっかけになればいいと思う。

2011年9月8日

室内空気の質


休日、時々山へ行く。
特に自然林を歩くと空気がきれいでなんともいえない清々しい気分になる。
この清らかな空気感は実際に体感しなければなかなか言葉で表現できるものではない。
「マイナスイオン」や「癒し」という言葉でも簡単に説明することもできない。
この包み込むような大自然の心地よさ、
人間本来の生きる力を引き出してくれそうな空気感、
このような「母」のような空間を「住まい」にも取り入れたいという思いで
我が社で提案しているのが、自然素材の家「マザーハウス」だ。
構造から内装まで、国産無垢材を使用し、塗装も全て自然素材を目指す。
先日の弊社モデルハウス「上賀茂の家」(売約済み)体感会にお越しいただいた方に、
ご自身がアレルギー体質で、様々な住宅を見てまわっておられる方がおられ、
「入った瞬間、違いが分かる。空気が違う。」とおっしゃっていただいた。
「上賀茂の家」 撮影:USHan’MAID
部屋を明るく見せている白い塗り壁は、
帆立の貝殻を使用し、ホルムアルデヒドを吸収する壁材
「ONES WALL(ワンズウォール)」。

消臭除湿効果があり、簡単に塗り替えもできる安心・安全な素材だ。
注文住宅でもよく取り入れており、
以前お施主様のお子様にも塗装を体験していただいた。

住まいは基本的に天井も含め「壁」に囲まれている。
この壁にこだわると、部屋の空気感が全然違う。
さて、今度の土・日に行われる左京区岩倉幡枝町K様の新築完成見学会。
K様邸でもワンズウォールを使用している。
「左京区岩倉K邸」 撮影:USHan’MAID
室内空気の「質」、そして「間取り」でも子育て世代にやさしい家。
体感しなければ分からないマザーハウスの家、ぜひ今度の週末お確かめください。
左京区岩倉幡枝町K邸 新築完成見学会
9月10日(土)・11日(日) am10:00〜pm5:00
https://isida.jp/event/index.php?e=24

2011年9月4日

美味探究 part7 -ハンバーグ編-

ハンバーグは「ひき肉」を使う料理だが、
市販のパック詰めされた「ひき肉」は、表示があっても元の肉の状態が分からず不安がある。
だから私の場合、めったに「ひき肉」は買わない。
少しいい肉の「小間切れ」や「スライス肉」が安くで売っている時、
それを自宅でたたいてハンバーグ用の肉にする。
さて、使えそうな小間切れ肉を仕入れてきた。

(豚肉・牛肉とも「広告の品」)
それぞれを半分ずつ合わせてしばらく包丁でたたくと


あいびき肉(豚:牛=1:1)完成。
自分でたたいた方が舌ざわりが滑らかで
食べた時に市販の「ひき肉」にある妙なブツブツ感がない。
パン粉は、お気に入りのベーカリーの食パンをちぎって使う。

牛乳を含めてしっとりとさせる。
生パンを使った方がしっとり感が増して美味しい。
玉ねぎのみじん切には、炒める時「にんにく」もあわせておく。

にんにくを入れるとやはり味に深みがでる。
香辛料はシナモン、ナツメグ、コリアンダー。

(シナモンとコリアンダーは私流)
準備完了。

塩こしょう、卵を加え材料をよく捏ねてまるめて焼く。
焼きながら、ソースのベースづくりを同時進行。

油にバターを足すと味が良くなる。
ソース用のワインを煮詰める作業はいつものIHタイマーだ。

肉に焦げ目がついたら
できあがりだ。

肉の素直な味が活かされて、食べた瞬間笑顔が広がる。

Webからお問い合わせ 0120-296-481