2017年12月25日

mother house モデルハウス 東舟岡町の家~暮らし設計(6)~

政府の地震調査委員会は12月19日、北海道東部の十勝沖から
択捉島沖の太平洋に横たわる千島海溝で、
マグニチュード(M)9級の超巨大地震が今後30年以内に
7~40%の確率で起きるとの予測を公表した。
一方で、今後30年以内にM8~9級が70%程度の確率で
発生することが予測されている「南海トラフ巨大地震」も気がかりである。
京都でも、左京区を通る花折断層などの直下型の地震の可能性が
取りざたされている。

木造住宅の場合、
壁や柱の数や強さ、バランスのよい配置などが
耐震性を決める要素となる。
実際、阪神大震災、東日本大震災、熊本地震など、
大地震が起きるたびに住宅の地震対応力に注目が集まった。

この地震に対応する方法として
「耐震」「制震」「免震」の3つがある。
「耐震」とは簡単に言うと、建物を強くすること。
すなわち真正面から地震の力を受け止める方法である。
「制震」とは、地震の力を吸収すること。
「免震」とは、力を逃がすこと。
これは建物全体を動かす方法で大掛かりな装置となる。

私たちマザーハウスでは、
耐震を越える方法であるこの2つ目の「制震」に注目してきた。
来年2月に完成するモデルハウス東舟岡町の家には、
家全体で12個の制震装置が取り付けられている。

この仕組みは、
金属の摩擦を利用し、地震の揺れを80%低減するもの。
繰り返しの地震に対しても有効である。
すなわち大地震に遭遇しても大きなダメージを受けることなく
かつ余震からも建物を守ることができる。
夏冬の気温の変化に対しても安定した性能を発揮するところが
ゴム式の制震装置に比べて優れているところである。

いずれにしても、
いざという時に大きな効果を発揮する制震装置。
費用は少しかかるが、今後の新築工事の時には
採用を検討してみてはいかがだろうか。
私たちは、
住まいは住む人に安心を与え、安全に守る大事な家族であると
思っている。

 

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