2012年8月26日
浄瑠璃寺
夏休み中、京都市内の寺社仏閣は観光客でにぎわう。
だが、少し足をのばし京都市郊外へ行くと
価値ある名所でも閑散としてゆっくり見学できる。
休み中、市内から抜け木津川市の加茂町、
浄瑠璃寺に行ってきた。
九体阿弥陀如来像(国宝)で有名な真言律宗の寺だ。
(この写真は「拝観のしおり」より抜粋)
のどかな風景がひろがる場所にあり、
寺も、秋の草花「萩」が似合うわびたたたずまいだ。
文字通り、都会の喧騒を忘れる空間だった。
「浄瑠璃」世界とは、
澄みきった清寂と清浄の理想の世界。
中に入ると池がひろがり、
その向こうに三重塔(国宝)が見える。
今夏立て続けにおきた集中豪雨のためか
土のうが積んであるのが少々痛々しい。
池をはさんで対面に鎮座する九体阿弥陀堂(御堂も国宝)
拝観者はほとんどおらず、ほぼ貸切状態。
九体の阿弥陀如来ともじっくり対面できた。
こののどかさがいい。
御堂を出ると
緑に浮き出た朱色の塔が陽の光に輝いており、
旅先に持ち歩いているスケッチブックに
思わず描きとめた。
今年の夏の思い出がまた一つ増えた。