2011年7月22日
京都の夏
京都の夏は、蒸し暑い。盆地特有の暑さだ。
風情があって人気の京町家には、たいてい中庭と裏庭があり、
家の中に風を取り込む工夫をしている。
また、建具も夏仕様に替えたりして
「涼」をよぶ工夫とセンスは素晴らしいと思う。
本来、都の南北の通りに所狭しと立ち並んでいた京町家。
時代が変わった現代の京都の住宅でも、
通りに面した間口は狭く、隣家どうしがくっつきあっている場合が多い。
だが昔の商家や町家と違い、奥行きがそんなにない場合が多いので、
中庭をつくるスペースがない。
京都の厳しい夏の暑さをしのぐには、どうしても住宅そのものに工夫が必要だ。
暑さを家の中に伝えない。
そして風の流れをつくりだす計画換気。
住宅の性能を高める工夫と研究については20年前から取り組んでいるが
省エネにも直結するこの高性能住宅が現代の京都でも普及している。
今週末弊社で開催する「京都上賀茂の家」夏の特別体感会も、
住宅の性能にこだわり続けている弊社の集大成を
ぜひこの暑い時期に体感してほしいという思いで企画している。
ご都合つかれる方はぜひお立ち寄りいただきたい。
京都の暑い夏、省エネの夏、「住宅」にできることはまだまだある。
「京都上賀茂の家」夏の特別体感会 7/23(土)24(日)
http://www.isida.jp/event/index.php?e=21