2016年4月1日
見えないところを大切に
堀川北大路の近くで新築Y邸の工事が進んでいます。
3月7日に上棟して建築金物が取り付けられ
社外検査2つが終了し、4月8日、9日で断熱工事を行う予定です。
私は、住まいづくりで大切にしなければならないのは、
完成してからは見えないところの工事だと思っています。
マザーハウスの土台や柱は全て檜の無垢(1本の木)材です。
檜は建立から1300年近い法隆寺五重塔にも使われ、
耐久性では欅(けやき)に勝ると言われています。
ほとんどが壁にかくれる柱などの構造材、取り換えられないものだから、
安心できるものを使います。
マザーハウスは小屋裏空間を有効に使うことができます。
真夏でも2階とほとんど温度が変わらず、ぐっすりおやすみすることもできます。
勾配屋根には、たっぷり厚い断熱材が取り付けられるのですが、
実はそれだけでは不充分なのです。
マザーハウスの屋根は施工方法に工夫を施します。
写真のように屋根材は2重貼り。
屋根と屋根は空間をつくることにより、暑くなって空気が抜け、
居心地の良い小屋裏をつくります。
完成すれば見えなくなる仕組みこそ、快適に住み続けることが
できる大切なマザーハウスの取り組みなのです。
完成すれば同じように見える住まいですが、
これからも見えないところを大切にしていきます。