京都の冬の底冷えと結露
京都は3方山に囲まれた盆地である。
11月なかばを過ぎると冷え込みが進み、紅葉の本番を迎える。家庭では暖房が必要な時期となる。京都は底冷えするといわれる。ひとむかし前に比べると寒さはゆるんでいるとはいえ、まだまだ寒い。
今までの京都のくらし
暖房を入れると足元がスースーする。暖かくしようとさらに暖房を強くすると頭はほてってくる。足元は寒いままだから不快この上ない。ムンクの絵のようにどうにかしてと叫びたくなる。京都の冬はまだ始まったばかりである。
体の一部を暖めるために、ごまかしの暖房を今日も点ける。京都の冬の朝は窓の水拭きふきから始まる。いつの時代からこんなことをしてきたのか。あたり前の作業を今日も行う。なぜだか、最近窓の下の壁のシミが増えてきた気がする。
京都の冬に備えて快適な住まいづくりのポイントは3つあります。
1.気密性、断熱性
2.家全体の換気を考える
3.省エネ暖房の採用(冬期は夜間電力を利用した蓄熱暖房器)
石田工務店のくらし
この家に住んでから冬はずっとTシャツの上にトレーナー姿である。床と天井の温度差は0.5℃。前の家では考えられない。
あれだけ寒かったトイレも浴室も洗面所も全く寒くない。掛けブトンも軽くなり夜はぐっすり寝むれている。最近夫婦で始めたことがある。朝の散歩である。しかし何気なく外に出ようとしたらたいへんなことになる。今日も体が驚かないように窓の外の温度計を見て身支度をする。今日も寒いなあ、耳と鼻がつめたい。歩き始めて、2人顔を見合わせる。そこかしこにある透明なのに曇った、水の流れ跡のある家の窓ガラスを見た後のことである。この上ない優越感を感じるひと時で今日も始まる。