2012年4月8日

美味探究 part14 - ラム肉のロースト編 -


出町柳の「マイスター」でラム肉のブロックを買ってきた。

今回はローストで味わうことにする。
まず塩こしょうを振りフライパンで焼く。

片面に焼き色がついたら裏返し、
出てきた脂分をかけながら上面からも加熱する。

これで肉のうま味を閉じ込めるとともに
外まわりの余分な脂分をぬく。

(焼く作業でこれだけの脂がとれた)
次にオーブン(150度)で30分加熱。

その後すぐにホイルで包み20分ねかす。
余熱でじっくり火を通すためだ。

ラム肉をねかしている間に
ソースを作る。

今回はブルーベリーとオレンジ味の2種類。
ワインビネガーでのばし、さっぱりとした味に仕上げた。
20分後、ラム肉に竹串をさして

透明な肉汁が出てくることを確かめる。
再度まわりに焼き目をつけて完了。

切ってみると、
中は淡い肉色でジューシー。

やわらかいラム肉のローストのできあがり。
ここだけの話、最上級の味であった。

2012年3月24日

実直な生き方


日経新聞朝刊の人気連載コラム、『私の履歴書』。
1ヵ月単位で著名人が自分史をつづっていくコーナーだ。
今月は大和ハウス工業会長の樋口武男さんが執筆している。
激動の時代に、大和ハウスを業界一の企業につくりあげられたのが
樋口さんだ。

実は数年前、樋口さんが京都で講演をされた折、
名刺交換をさせていただいたことがある。
その時の印象を今でも鮮明に覚えている。
大変腰が低く、丁寧な方だった。
名刺を渡すと、
「工務店の方ですか。いいですね。私どもはかなわない。」
とおっしゃった。
大社長がこんなことを言われたのには驚いた。
実直な方だと思った。
昨日(23日)付の『私の履歴書』では、
<役員や支店長に「最大のライバルは地場の工務店だ」と伝えた>
と書いてある。
工務店 vs. ハウスメーカー
よく比較されるところでもあるが、
大事なことは、家づくりに対する熱意だ。
その熱意が、
お客様の望みを叶える住まいをつくりあげる。
これからも地域の工務店として、
末永く喜んでいただける住宅づくりを
信念を持って続けていきたいと思う。

2012年3月11日

一歩ずつ前へ。


東日本大震災からちょうど一年になる今日3月11日、
京都市初の市民参加によるフルマラソン大会が開催された。
これは参加費の一部が復興支援にあてられる復興支援事業でもある。
国内外から集まった1万5000人のランナー。
それと同じ数のボランティア、
警察や市の職員など多くの運営スタッフが以前から
準備を入念に重ねているのを聞き及んでいた。
京都マラソンは観光都市ならではのコースで、
世界遺産を含め有名な寺社仏閣や自然を真近に体感しながら
駆け抜けるコースだ。
実は弊社すぐ近くにある今宮神社の門前通りが
コースに含まれている。
ここは以前このブログでも紹介したことがあるが、秋銀杏が美しい通りだ。

この地点はスタートからちょうど15キロ地点。
トップ集団はスタートから50分で通過していた。
また、今宮神社門前では
チアリーダーがランナーを激励。

(こちら側のカメラマンの方が多かった)
苦しいランナーの顔がふっと和んでいたのが印象的だった。
思い思いにランニングを楽しんでいる人も多くみられた。



トップから1時間40分で最後のランナーが通過。
見慣れた道を1万5000人分の思いが駆け抜けていった。

みんなの想い  一歩ずつ前へ。

2012年3月7日

時代がもとめるもの

毎年早春、東京ビッグサイトで開催されるイベントに、
『建築・建材展』がある。

今年は3/6〜9の4日間だが、今日、日帰りで視察に行ってきた。
このイベントは、時代の最先端をいく住宅建材を一堂に集め発表する場だ。
日本国内だけでなく、今年は中国を含め外国からの出展も増えていたように思う。
住宅建材の開発内容は多岐にわたるが、
省エネ、創エネ、断熱、免震、制震など、
今の時代に求められるテーマのものに関心が集まっていた。
弊社は約20年前から省エネ住宅に取り組んでいるのだが、
当初はその必要性を伝えるのに苦心した。
近年は、住宅における省エネの必要性が急速に求められている。
さて、約15年前に弊社がお建てした省エネ住宅、T邸。

つい先日、ソーラーパネルを新たに設置させていただいた。


エコの意識も高いT様宅は、
雨水を再利用する雨水集水器も早くから取り付けられている。

ステンレス製なので、取り付けて10年を経た今も
さびることなく新品のようにみえる。
この雨水集水器は、水資源の節約だけでなく
災害時の非常用水にもなるのだ。
業界で競って進める新しい時代への商品開発。
今回の視察でも強く思ったことだが、
私どもはそれらの時代にあった商品を
お客様へ橋渡しをする役目になることで
よりよい未来づくりに貢献していきたいと思う。

2012年3月4日

美味探究 part13 - 初もの編 -


今年初もの、京都産タケノコを買ってきた。
全国でも名高い京都洛西産の孟宗竹は
春先、つつじの頃が出盛り季節だが、
雪期、すでに地中で萌芽しているため、
「はしりもの」として暮れのうちから出す料亭もあるらしい。
もちろん、「はしりもの」はまだ成長していないため
かなり小ぶりになる。
だが、この未熟な新鮮さも味わってみたくて
家に帰って早々に下準備した。

といっても、実は皮をむくだけ。
なにしろ新鮮な掘りたての若いタケノコ。
根元だけさっとゆがき、
先の方はゆがかずそのままさっとあぶってみた。

特有の渋味はほとんどなく、
かむほどに甘味がひろがる。
トウモロコシのような甘さだった。
まもなくやってくる出盛り季節が実に楽しみだ。

2012年2月17日

美味探究 part12 - 猪肉(ぼたん)編 -


猪や鴨などの野生動物は、
寒くなると全身に脂肪を蓄えるため脂がのる冬が美味しくなる。
こうも寒い日が続くと、旬の食材で温まろうと、
先日近くの猪肉専門店「改進亭総本店」で猪肉を仕入れてきた。

(京都・今出川通り寺町上る)
猪肉はもちろん肉の味も良いが、
あの野趣をおびた「脂身」の香味が好まれる。
(実際、脂身の量と価格は比例している。ここが他の肉と違うところだろう。)
猪肉といえば、ぼたん鍋。
今回は、昆布に合わせ味噌、酒かすをベースにしただし汁を用意した。

味噌が脂分の口あたりを良くし、
酒かすが臭みをまろやかにする。
質の良い部分の肉は少々値が張るが、
今回、格安の細切れ肉も仕入れることができた。

↑猪肉100gで300円なり。
この部分はあらかじめ弱火で1時間煮ておく。

こういう時、IHの火力調整とタイマーが便利なのだ。
体を温める根菜類もたっぷりと入れる。

「猪大根」という言葉があるが、
その通り、大根は猪肉の味にとてもよく合う。
細切れの脂身で野菜を煮て、
上質な部分の肉は、徐々に鍋に追加しながら
煮えるそばから食べるようにする。

猪肉の脂身は、
不思議なことにいくら食べてもしつこさを感じさせない。
体も芯から温まり、
すべて美味しくいただくことができた。

2012年2月10日

住宅の耐震化(2)


先日、このブログで「住宅の耐震化」について述べさせていただいたが、
すぐに反響があり、何件がお問い合わせいただいた。
住宅の耐震性に対して不安を持っておられる方は大変多い。
住宅の耐震支援については、
京都府と京都市で若干内容が異なるようだが、
まず、
「自分でできる耐震診断」のネット版が京都府のHPに紹介されているので
参考までに紹介させていただく。
自分でできる耐震診断(国土交通省監修)はこちら
http://www.kenchiku-bosai.or.jp/wagayare/taisin_flash.html
専門家に耐震診断を依頼する場合、
その診断料を京都府や京都市が助成している。
京都市で平成23年度の場合、ご本人負担2000円で診断してもらえる。
(ただし平成23年度の受付は終了。次年度は4月より開始予定。)
国や自治体の助成や補助の場合、年度ごとの制度や予算の問題もあり
流動的なのでその都度確認が必要だ。
以下に京都市の窓口を紹介しておく。
京都市すまい耐震支援窓口についてはこちら
http://www.city.kyoto.lg.jp/tokei/page/0000084480.html
耐震診断については、このような公共の機関に依頼した方が
助成が受けられご本人の負担が少なくてすむ。
ただし耐震改修が必要と判断された場合は
各自で信頼のおける工務店に依頼し、
工事終了後に必要書類を揃えて助成を申請することになる。
もちろん、改修工事は石田工務店でもしていただけます。
必要な場合は一度ご相談ください。

2012年2月6日

道を極める part2 -親友 編-


突然だが、私は青春時代テニスに没頭していた。
当時は今よりテニス人口も多く、
世界ではボルグやマッケンロー、ビラスが名を馳せ、
私も憧れ練習に励んでいた。
私が硬式テニスを始めたのは高校の時だが、
その時パートナーを組み共に汗を流して以来、
ずっと交流が続いている親友がいる。
大学で私は建築の道へ進んだが、
彼は美術の道へ進んだ。
彼は現在、建築パースも手掛ける一方、
絵本作家としても数々の賞を受賞し、大活躍している。
冒頭の写真は、
最近出版されたばかりの彼の英書の絵本。
2011年、ドイツにて「ルークス賞」を受賞。
英語以外、数カ国の言語で翻訳され出版されているそうだ。
先日、英書版をサイン付きでいただいた。
彼らしい優しさのある画風。インテリアにもなる絵本だ。
かわいい女の子が大切にしている赤い風船がテーマの物語。
その名も「My Red Balloon」。


大切な風船が・・・

この後、あっと驚く感動的なエンディングが待っている。
見る人の心を豊かにしてくれる素晴らしい絵本だと思う。
「心に響く」
ということは、「一流」といわれる全てのものに
通じることだと私は思う。
彼のスタジオは横浜にあるが、
今年5月には京都でも個展を開くそうだ。
サインも彼らしい。 山田くんありがとう。

私も自分の道を大切にし、
人の心に響くような仕事をしていきたいと思う。

2012年2月3日

住宅の耐震化


17年前の阪神淡路大震災後、住宅耐震についての意識が
全国的に高まった。
建築士である私も、地震後になんとか役に立ちたいという思いで、
地震直後の建物の調査に入る『応急危険度判定士』の資格をとった。
昨年の東日本大震災後、全国の判定士の仲間たちが
被災地に入って建物の危険性を調査している。
一方、今お住まいになっている住宅の耐震性能を診断するのが、
『木造住宅耐震診断士』である。
私も数年前にこの資格をとらせていただいた。

建築士として協力できる大切な役割だと思っている。
壁量計算の義務付けがない時代(1981年以前)に建てられた
古い木造住宅の多くは大地震に耐えられない。
京都府は補助金を増額して、これらの木造住宅の耐震化を
支援している。(昭和56年5月以前に着工の住宅対象)

施工業者も積極的に耐震補強に取り組むべく、
先日、NPO法人と京都府の依頼を受け
「耐震診断と耐震改修工事」についてのセミナーを行った。

我々建築家は、耐震補強を通じて人の命を守る。
あまり言いたくないが、
京都の街中を歩いている時、憂鬱な気分になることがある。
「これはもたない・・・」という家を目にすることが多いからだ。
さらに、どのように崩れるかさえ目に浮かんでしまう。
耐震化が思うように進んでいないのは、
我々建築家の働きかけも不十分なのであろう。
いつおこるか分からない地震だが、
私たちがやらなければいけないことは必ずある。

2012年1月27日

道を極める

大阪は道頓堀のにぎわいの中にある、
大阪松竹座。

毎年1月、歌舞伎界のスターが集まる初芝居、
「寿初春大歌舞伎」公演が大阪の正月をいろどる。(昨日が千秋楽)

京都南座の顔見世と並ぶ年中行事として
歌舞伎ファンに親しまれている恒例興行だ。
私も正月訪れた。
今年の公演は、
「坂田藤十郎」「市川團十郎」という、
東西の二枚看板が共演するということで
新聞でも紹介されていた。

(日経夕刊2012.1.10)
この演目、実は「市川海老蔵」」も共演しているので(写真右)、
”親子共演”という面でも話題を呼んだ。
海老蔵は一昨年、世間を騒がせたが、昨年より「本職」で精力的に頑張っている。
今回の公演でも、全演目に出演。
その貫禄や気品はやはり血筋なのだろう。
人を惹きつける魅力が存分にあった。
ところでこの演目は、
「積恋雪関扉(つもるこいゆきのせきのと)」という常磐津舞踊の大曲である。
役者は台詞を言わず、舞台そでにいる常磐津連中が
独特の節回しで役者の代わりに台詞を言う。
この常磐津節の大御所、常磐津一巴太夫(人間国宝)が、
実は私の父方の親戚になる。
前置きが長くなったが、実は今回の公演もそのご縁で
見させていただいた。
公演後は楽屋へ。

この演目は1回の公演でかなり体力を使うのだという。
通しで1時間半。それが約1ヶ月続く。
御歳、82歳。

役者さんを入れても最高齢だそうだ。
この年齢では奇跡と思えるほどの声の響きや節回しに感服する。
声が命の職業。
喉を守るために、タバコはもちろんアルコールも飲まず、
お茶やコーヒーなどカフェインが入った飲物も口にしない。
芸に厳しい姿勢は、話していても伝わってきて、
本物のプロを感じる。
私も自分の職業にそのくらいの厳しさがなければ、と
正月早々ひしひしと感じさせていただいた。

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