2011年8月28日

工事途中こそ見ることが大事


本日は現在新築中の左京区松ヶ崎I邸の現場を特別に公開させていただいた。
https://isida.jp/event/index.php?e=23
足場で覆われた新築工事現場。
特にご近所の方は気になっていたらしく、オープン前からご来場いただいた。
また遠方から来られる方も多かった。
やはり、構造の見学に来られる方は研究熱心な方が多い。
完成時の住宅見学会はよくあるが、出来上がりの綺麗な部分だけを見ても、
家にとって最も重要な強度や断熱性能、耐久性は分からない。
だが、この大事な部分が見られる工事途中を公開しているところは少ない。
本日ご来場いただいた皆様はとても熱心にご覧になっていた。
断熱性能・耐久性を見る。
<吹付け断熱>

壁と勾配天井を隙間なく覆いつくす「無結露ウレタン断熱」と
その性能を最大限に活かすための換気口。(パイプまわりの隙間は
即座にウレタンで充填する)
このことにより空気の流れを完全にコントロールできる。
そして、強度を見る。
<接合金物>

土台と柱、筋かいを固定する三面補強金物
さらに、
断熱、気密性能向上への取り組みとして、
すべての隙間に発砲ウレタンを充填している。
細かい部分だが、
<床下からの気流止め>

(中央にベーゴマのように見える金物は、
土台にめり込んでアンカーボルトを強固に留める特別金具)
同じく、
<浴室と部屋の間の気流止め>

上の写真は浴室(奥)下部を取り囲むウレタン断熱と、
洗面所(手前)からのメンテナンスを可能にする「浴室断熱進入口」。
青い断熱材は取り外し可能になっている。
(パイプまわりの少しの隙間も発砲ウレタンで充填)
そして窓は、
最高レベルの断熱4つ星の樹脂サッシ。

I邸現場監督の岩本君がきっちりと管理している隙のない現場。
安心して暮らせる快適な住まいが出来つつある。
すぐ近くには比叡山を望む高野川。

このような美しい風景をいつまでも残すためにも、
私たちが今できることは、
省エネで快適な住まいをつくり続けていくことだと思う。

2011年8月24日

クリーンエネルギー


関西電力蹴上発電所 (明治45年完成の屋舎)
京都市内、東山のふもと南禅寺近く、ウェスティン都ホテル向かいに、
関西電力の蹴上発電所がある。
今も現役の「水力発電所」だ。
琵琶湖疏水を利用して明治期に完成した発電所。
その後、原子力発電の時代になっても、
地道に京都の真中で電気をつくり続けている。
生産量は他に劣っても、温室効果ガスを出さず、運転コストは最小限、
クリーンな自然エネルギーだ。
永年の功績と先人の偉業を今さらながら讃えたい。
すぐ近くには琵琶湖疏水記念館。(岡崎)

京都市はこの岡崎地区で、自然エネルギーによる電力自給を計画しているという。
岡崎は平安神宮を正面に美術館や動物園、京都会館などが立ち並ぶ文化ゾーンだ。

エネルギー資源や省エネルギーについての関心が高まっている昨今。
私達は何ができ、何をしなければならないのか。
住宅でも「省エネ住宅」「太陽光発電」などの普及が急速に広がっている。
お客様の意識も高い。
私はこれからも、住まいづくりの「半歩先」を歩む工務店として
社会に貢献したいと思っている。

2011年8月20日

美味探究 part6 -ソーセージ編 -

京都市北区、北山大宮の交差点を北へ約100mのところにある
デリカテッセン「かわきた屋」。
ここのご主人が作るソーセージはうまい。
知る人ぞ知る京都の手作りソーセージの店だ。
よく遠方からも買い求めに来られている。(外国の方にも人気がある)
今日は、明日の会社のイベント「木工教室」で
参加者に食べてもらうホットドック用のソーセージを買いにきた。
注文したのは子供でも食べやすい「レーゲンスブルガー」。

(100グラム290円)
自宅用にも少し買って帰った。
一部は茹でて

(80度で5分タイマー)
そして残りは焼いて味わった。

(マイユの粒マスタードと相性ばっちり)
私が好きな素直な味だ。
だから手を加えずシンプルに味わう。
かわきた屋のご主人と

店内正面にはご主人が描いた油絵が飾ってある。
油絵とクラシック音楽をこよなく愛し、味にこだわりをもっているご主人。
(シベリウスを聴きながら絵を描くという)
話していると気が合う。
こだわりのものづくりが人を惹きつけている。

2011年8月17日

無垢の木材を守る


先日上棟した左京区I邸。
上棟後すぐ、大切な無垢の木材を濡らさないように
家全体をシートで覆う。
これは我が社の決まりごとである。
夕立ちを含め、刻々と変化する気象状況への対策は、
現場管理の重要な仕事の一つである。
先行足場

上棟日途中

上棟日完了時

この左京区I邸新築現場を
8月28日(日)一日限定で公開します。
なかなか見ることのできない工事中の現場、
家づくりの参考になりますので、ぜひご覧ください。
https://isida.jp/event/index.php?e=23

2011年8月16日

送り火


京都のお盆の行事、五山の送り火。
その一つ、左大文字(金閣寺近く)は、我が社から程ない。
点灯間近、ふもとからはたいまつを持った人影がはっきり見える。
送り火は、鎮魂、慰霊のための行事。
今年は被災マツの件で、禍根を残したが、
被災地の復興を願う気持ちや犠牲者への慰霊の気持ちは
日本中どこにいても変わらない。
身近に燃え上がる炎を見ながら、
昨年とは違う気持ちで、
すべての亡くなられた方々を
大勢の方と共に見送った。

2011年8月9日

美味探究 part5 -夏カレー編-

立秋を過ぎたようだが、まだまだ厳しい暑さが続く。
こう暑い時は、何故かカレーが食べたくなる。
だが、市販のカレールゥは、仕上がりの妙な油っこさが気になっている。
だからよく使うのが、ハウスのカロリーオフタイプ。

しかしこれだけだと確かにあっさりしすぎてしまう。
だからいつもオリジナルでいろいろプラスしている。

・コクが足りない分は「バター」を少量。(実はこれで上品な甘味もでる)
・味の深みに「にんにく」を少量。
・スパイシーさには香辛料を数種類プラス。
・辛味の決め手は「鷹の爪」。
・爽やかな酸味をプラスするため赤ワインを少量。

(赤ワインは煮詰めて使う)
これで、ちょっと酸味がきいた爽やかな味わいの夏カレーになる。
やっぱり夏はカレー!

2011年8月4日

らしさネクストを求めて


我が社は、
自分(会社)らしさと、会社の進む道(NEXT)を考える会、
『らしさネクスト研究会』に所属しており、月一回の研究会に参加している。
会員は関西を中心に20社ほどだ。
今月(8月)の研究会では、
この会を主催しているマーケティングの専門家、佐藤善秀氏の紹介で、
鹿児島の住宅メーカー「株式会社シンケン」さんを視察させていただいた。
株式会社シンケンさんは、いわゆる「らしさ」と「ネクスト」を追求して、
お客様の支持を集めている会社だ。
その取り組みや住宅の見学はとても参考になった。

また、盆地の京都とは違い、
シラス台地により立体的な街並みがつくりだされているのが
印象的だった。

株式会社シンケンさんの住宅も、我が社と同じ
自然素材を多用した開放的な間取りで心地良い空間をつくりだしており、
自然と仲間が集まり、思わずくつろいでしまう。


遠く離れた鹿児島の地でも、
我が社が求めている空間づくりを多くの方が支持していることを実感して、
大変心強く思った。
鹿児島は眼前に悠大な桜島と錦江湾を望む、美しい「ウォーターフロントの街」だ。

路面電車の線路まわりの芝生が美しかった。
今回、空港まで出迎えいただき、会社の取り組みをくまなく見せていただいた
株式会社シンケン迫社長、本当にありがとうございました。

2011年7月22日

京都の夏


京都の夏は、蒸し暑い。盆地特有の暑さだ。
風情があって人気の京町家には、たいてい中庭と裏庭があり、
家の中に風を取り込む工夫をしている。
また、建具も夏仕様に替えたりして
「涼」をよぶ工夫とセンスは素晴らしいと思う。
本来、都の南北の通りに所狭しと立ち並んでいた京町家。
時代が変わった現代の京都の住宅でも、
通りに面した間口は狭く、隣家どうしがくっつきあっている場合が多い。
だが昔の商家や町家と違い、奥行きがそんなにない場合が多いので、
中庭をつくるスペースがない。
京都の厳しい夏の暑さをしのぐには、どうしても住宅そのものに工夫が必要だ。
暑さを家の中に伝えない。
そして風の流れをつくりだす計画換気。
住宅の性能を高める工夫と研究については20年前から取り組んでいるが
省エネにも直結するこの高性能住宅が現代の京都でも普及している。
今週末弊社で開催する「京都上賀茂の家」夏の特別体感会も、
住宅の性能にこだわり続けている弊社の集大成を
ぜひこの暑い時期に体感してほしいという思いで企画している。
ご都合つかれる方はぜひお立ち寄りいただきたい。
京都の暑い夏、省エネの夏、「住宅」にできることはまだまだある。
「京都上賀茂の家」夏の特別体感会 7/23(土)24(日)
http://www.isida.jp/event/index.php?e=21

2011年7月14日

美味探究 part4 -続・実さんしょう編-


以前紹介させていただいた「実山椒」料理の続編。
その後、実山椒がまだ大量に残っていたので、
結局、定番の「ちりめん山椒」も作った。

今回発見したのだが、ちりめん山椒は、作りたてより、
しばらく日を置いた方が味が馴染んで断然美味しい。味の変化にびっくりだ。
そして、最後に残った実山椒をオーブンで焼いてからすりつぶし
「粉山椒」にならないか試みてみた。

ちょっと粗い砕け方だが、

手羽先にこの粗い「粉山椒」と塩を振って、
山椒焼きを作ってみた。

シンプルだが風味があり美味だった。
手羽先は食べにくいと思われがちだが、
裏ワザとして、
焼く前に裏側(皮でない方)の骨の横に包丁で切れ目を入れておくと
焼きあがった時、身が剥がれやすく食べやすい。
さて、これで実山椒も無事に使いきった。

2011年7月10日

安全のための準備

週末、京都市中心街に出向いた際、
通りの電線がいたるところで保護されている風景を目にした。


いよいよだ。
祇園祭の「山」や「鉾」の組み立てが始まろうとしている。
高いものは地上25メートルにもなる山鉾。
接触による事故を防ぐため、あらかじめ関西電力さんが作業している。
実は我々も、新築工事現場では接触の危険性がある電線は
保護管巻きを依頼する。
つい先日も、これからスタートする新築現場で
関西電力に依頼したばかりだ。
大切なライフラインである電線を工事終了まで守り続ける。
目立たない一つ一つの準備があってこそ、
大きなものごとが安全に成し遂げられる。

Webからお問い合わせ 0120-296-481