2011年5月22日

食事と運動、そして心の栄養

今日、弊社主催のイベントで、
㈱ファイブM代表の森明子先生にフィットネスの講師としてきていただいた。
弊社のお施主様でもある森先生は、独自の体操や栄養学を通して
誰もが無理なく取り組める健康づくりをひろめておられ、
先生の教室には、幅広い世代のたくさんの受講生が集う。
先生の栄養学の話は大変興味深い。
特に今日の乳製品や油の話は、そんじょそこらでは聞けないものだ。
そして、ふだんなかなか意識しない身体の筋肉を丁寧にほぐし、
気持ちの良いストレッチをほどこすことができた。
(参考)森先生が出版されている本

森明子著『1日5分でつくる理想のボディ』
体を動かした後は、オペラ(トゥーランドット)を鑑賞。
充分に体を動かした後は、
何か、心も栄養を吸収しやすい状態になるように思った。
やはり、体を動かすことは「心の健全」を育むことにも必要なことだと思う。
私は、食事についてはわりと気をつけている方なのだが、
運動については正直なところ、この頃不足気味だ。
自宅に戻ってふと、昔、趣味の自転車で体を鍛えていたことを思い出した。
↓自宅の物置にねむっている(過去の)愛車

仕事が休みの日は、
京都市北部の「京見峠」や「雲ヶ畑」でよくトレーニングしたものだ。
一日100km以上も走ることがあった。
過去の愛車をこうして眺めるのも、
今日の先生の教室があったからだというのは間違いない。
食事と運動、そして心の栄養。
この場をかりて、
今日参加いただいた皆様方に心から感謝申し上げます。

2011年5月16日

プラシド・ドミンゴ氏


先日の日経新聞に、
世界を代表するテノール歌手プラシド・ドミンゴ氏の来日公演の記事が載っていた。
東日本大震災から約1ヶ月後の4月10日(NHKホール)、13日(サントリーホール)の来日公演。
ドミンゴ氏がアンコールに、祈りをこめて唱歌「ふるさと」を日本語で歌ったそうだ。
観客は総立ちになり一緒に歌いながら感動の涙だったという。
震災後、数多くのイベントが中止され、海外アーティストも来日をやめた。
原発事故が深刻化し、ドミンゴ氏の来日もあやぶまれたが、
彼は夫人と、孫娘も同行する信頼ぶりだったそうだ。
彼の甘い歌声は世界中のファンを魅了する。
私は自宅にDVDのオペラ・コレクションを持っているのだが、
その中の、「カルメン」のホセ役と、「トゥーランドット」のカラフ役が
若かりし日のドミンゴ氏だ。
実は今度の日曜日、そのコレクションの中から
「トゥーランドット」をご希望の方にご覧いただこうと思っている。(イベント情報参照
今から24年前(1987年)のメトロポリタン歌劇場におけるライヴ収録だ。
コレクションの中ではもちろん、数ある「トゥーランドット」の中でも
最高の舞台といわれているものだ。

特にドミンゴ氏の若々しさと精悍さ、圧倒的な歌唱は必見、必聴だ。

2011年5月10日

長岡天満宮


先日、長岡天満宮に行ってきた。
長岡京市は、弊社のお施主様が多くいらっしゃる場所だが、
お施主様宅からほど近い、由緒ある長岡天満宮は「きりしまつつじ」の名所である。
休日、その見事な咲きぶりを鑑賞してきた。
鳥居をくぐると、見事なつつじの通路が続く。

「燃えるように咲く」といわれるきりしまつつじ。

圧巻だった。


また、長岡京市は「タケノコ」の産地としても名高い。

(↑道中見かけた竹林のタケノコ。かなり育っているが。)
この時期、「朝掘りタケノコ」の店がたくさん出ており、
新鮮な「タケノコ」を買って帰った。
その日はタケノコづくしの夕食をつくった。
やはり特産品、旬の食材はどんな料理にしても美味しい。
特に「タケノコご飯」と「煮物」が美味だった。

(↑新鮮だったのでさしみ風でも味わった)

2011年4月30日

こだわりの自然塗料


「環境」「健康」「安全」は今や世界共通のキーワードだ。
しかし文明が発達すればするほど、皮肉なことにそれらが脅かされる現実がある。
特に空気を汚染する化学物質は目に見えないため、
知らないうちに人体に悪影響を与えてしまう恐ろしさがある。
最近は法律による規制も進んでいるが、
それでもなお、効率優先や安価な商品の開発はとまらず、
食品をはじめ住宅でも多くの化学物質に汚染されているといわざるをえない。
弊社がお建てする住まいは自然素材(無垢材)使用が標準仕様だ。
精魂こめてお建てした新しい住まいが、
住まう方の健康や精神を脅かすものであっては決してならない。
そして、この無垢材を保護するための塗料にも弊社はこだわっている。
実はこの度、長年使ってきた事務所の床も無垢の杉板に貼り替えた。

「現場監督の報告日誌」でも紹介してくれていたが、
仕上げは弊社こだわりの自然塗料をスタッフ総出で塗った。
この塗料、
環境意識が高いドイツの自然塗料のトップメーカー「AURO社」の自然塗料だ。
石油系溶剤、合成顔料などを一切使わず、すべて天然原料、
さらにその原料の栽培にも農薬を使わないという徹底ぶりで、
手についても荒れにくく、天然の香りも優しい。
ほれこんで使っている商品だ。
原料名はすべて容器に表示されているが、
ローズマリー油やラベンダー油も配合されており、
良い香りとともに「鎮静作用」効果もある。
さあ、これでまたみんな良い仕事をしてくれるだろう。

2011年4月17日

地盤調査

自分の家が建っている地面の下がどんな状態なのか、
考えてみたことがあるだろうか。
本日の「京都の住まい講座-①家づくり入門」でもお話しさせてもらったのだが、
家づくりは、まず土地の状態を知ることから始まる。
いくら建物が丈夫でも、地面がやわらかい状態だと、
当然、時間とともに地面が沈んでしまう。(地盤沈下)
敷地によっては、ある箇所は固いが、ある箇所はやわらかいことがあり、
建物が傾いたり基礎が折れてしまうこともある。(不同沈下)
よって、建物を建てる前には、必ず地盤の調査をしなければならない。
通常、地盤に金属棒を差し込み、地中の固さを確認する。

そして必要に応じて、
地盤表層改良(表面を固める)や、
柱状改良(基礎の下に強固な支えをつくる)を行って、必ず地盤を整える。
先日もお施主様の土地の地盤調査を行った。
丈夫な地盤があってこそ頑丈な基礎が成り立ち、
その基礎が、建物の構造体(土台、柱など)を支える。
いよいよ、お施主様が待ちに待った工事が始まる。
地盤、基礎工事は、地味にみえるかもしれないが、
最も大切にしたい工事である。

2011年4月10日

建築教育の広がり


このところ防災意識の高まりやコミュニティーへの関心の高まりが
「建築教育」の広がりを後押ししているという。
昨日の日経新聞朝刊に、子供を対象とした建築教育の試みのいくつかが紹介されていた。
来月から東京で「子ども建築塾」が開講するという。
その主催者で建築家の伊東豊雄氏の思いが紹介されていた。
最近の建築を学ぶ学生には、住まいを提案することについて、
「誰のため、何のためにつくるのか」という発想が抜け落ちているという。
規格通りの住宅やマンションしか知らない現代の子供たち。
建築はどんな要素で成り立つのか、
家々が集まることの大切さとは何か、
考え続けてもらうことに意義がある、と伊東氏は述べている。
地域再興を痛切に願う人が多い中、
建築の思考や手法は今後ますます重要になるだろう。
さて、弊社でも
住教育の一環として取り組んでいる
「京都の住まい講座」の4回連続講座が今度の日曜日からスタートする。
少しでも多くの人に「住まいづくり」について
真剣に考えてもらいたいと思っている。
ご都合つかれる方は是非ご参加いただきたい。

2011年3月31日

リビング新時代


一般的に、家の中で家族が長い時間過ごす空間がリビングだ。
かつては単に「ソファを置きテレビを見る場所」としてのイメージが強かったが、
最近はリビングの在り方も住まう人の暮らし方によって個性的になっている。
家族が集うリビングの在り方は、子供の成長を育むだけでなく、
家族みんなの幸せな暮らしにも直結するだろう。
現在、書店で販売されているリクルート発行の雑誌
『京都滋賀の注文住宅 by suumo』 2011年春夏号の特集は「リビング」だ。
石田工務店の住宅も誌面で紹介されているので
手に取られた方はぜひ見ていただきたい。
(「マザーハウス石田工務店」の名前で掲載)
マザーハウス石田工務店のモデルハウス「京都上賀茂の家」

マザーハウス石田工務店の注文住宅(京都・西賀茂のお施主様宅)

これからも住宅を通して、家族の幸せづくりに役立たせていただきたいという強い思いだ。

2011年3月21日

被災建築物の応急危険度判定

現在、東日本の被災地では、仮設住宅の建設など被災者の居住面についての支援も進められている。
だが、被災した我が家の様子を見に行く人々の姿も後を絶たない。
変わりはててしまった我が家を目の前に呆然と立ち尽くす姿を何度かテレビの画面で目にし、
いたたまれない気持ちになった。
十数年前に起こった阪神淡路大震災の時にも同じような光景があった。
この時は高層ビルや住宅が密集していた地域でもあり、地震直後、
被災した建築物の倒壊の危険性や外壁の落下など余震による二次災害の不安も強かった。
一般の住宅でも、外見上問題ないように見えても外壁のひびやゆがみなど、
構造上の問題を速やかに専門家に調査してもらう体制が求められた。
だが、広域の大規模災害の場合には、行政職員だけでの迅速な対応は難しい実情がある。
そこで震災後、全国の建築士等がボランティアでその判定作業に協力できるよう、
「応急危険度判定士」の講習と登録が行われるようになった。
もちろん私もこの制度ができてすぐに受講、いつでも協力できるよう登録した。

今回の被災地でも周辺の建築士が要請を受け、応急危険度判定活動にあたっている。
(その判定結果は速報として随時ネットで報告されている)
調査した建築物には
以下の判定ステッカーが貼られることになっている。
調査済

要注意

危険

目をそむけることなく、向き合っていくしかない。
いざというときに自分が何の役に立てられるか、それぞれができることをやっていくしかない。

2011年3月14日

東北関東大震災

あまりにも大きな地震により 被害を受けられた方の苦しみ、ただならぬものと察し申し上げます。
津波による惨状を見るにつけ、大自然に対する人間の無力さを感じ、心が痛みます。
この地震により お亡くなりになられました皆様方に対し、心からお悔やみ申し上げます。

2011年3月8日

建築家の仕事


日本経済新聞に「私の履歴書」という、
各界の著名人がリレー式でそれぞれの「自分史」を紹介する
連載欄がある。一人の「自分史」が1ヶ月ほど連載されるから
毎回、生い立ちからのかなり詳しい内容になる。
一流の人が、どのようにして一流になっていったのか、
その過去はたいてい意外性に富んでいて
いつもとても興味深く読ませてもらっている。
その「私の履歴書」で、
3月から建築家の安藤忠雄氏の連載がスタートしている。
連載第一回目の冒頭で、「建築家の仕事」のことを、
「常に『現実』と渡り合う、一に調整、二にも三にも調整という、
地味で過酷な仕事」と述べておられた。
確かにそうだと思う。
たいていの人は「建築家の仕事」として完成した建物しか見ていない。
だが、そこに行き着くまでには数々の「調整」が必要となる。
最初にぶつかるのが予算。そして工事費をめぐって業者とのぎりぎりの折衝。
お施主様の夢と現実の折り合いを最善の状態で完成させなければならない。
だが、安藤氏はこうも述べている。
「それでも、人の命を安全に守り、安心して過ごせるようにするのが
この仕事の意義であり、そこに自分の誇りがある。」と。
私も全く同感だ。
デザインだけが評価されるのではない。安心、安全を提供する責任があるのである。
また、周辺の環境に与える影響も大きい。
私も建築の仕事には誇りをもっている。
ところで、連載5日目に、安藤氏自身が元プロボクサーだった時のことを
紹介しておられた。

最近封切りの話題の映画「あしたのジョー」も早速、見に行かれたようだ。
この欄を読んでいつも思うのだが、
一流の人は、やはりその歩んでこられた人生も波乱万丈でおもしろい。

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