2013年3月20日
プリツカー賞
(伊藤豊雄建築ミュージアムwebサイトより)
先日、建築界のノーベル賞といわれる「プリツカー賞」に
伊藤豊雄氏が選ばれたというニュースが流れた。
最近の日本人の受賞は1995年に安藤忠雄氏、
3年前に日本人チームとしてSANAA(妹島和世、西沢立衛)が受賞している。
伊藤氏がつくる建築は美しい。
多摩大学図書館(東京)
TOD’S表参道ビル(東京)
仙台メディアテーク(宮城)
建築基準を満たしながら
高いデザイン性を表現するのは大変難しいことだと思う。
一般の住宅向きではないが、
彼の被災地での復興支援活動を見ていると、
必ずしもデザインだけを追求しているのではなく、
もっと大きい意味での建築の可能性を探っていることがよくわかる。
昨年の第13回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展でも
彼がコミッショナーを務めた日本館が「金獅子賞」を受賞した。
現在東京の「ギャラリー・間」で凱旋の帰国展を開催している。
(ギャラリー・間webサイトより)
伊藤豊雄氏は昨年末、
東日本大震災の被災者が自由に交流できる憩いの場として
「みんなの家」を完成させた。
地域の交流が復興につながるとの熱き想いで力を注ぐ。
日本館で展示された陸前高田の「みんなの家」模型
建築家の仕事と工務店の仕事はスタンスが違うのかもしれないが
建築というものを通して社会に貢献する立場は同じであると思いたい。