2013年5月19日
ライフスタイルと自然との調和
先日、京都で活動されている建築家お二人のご自邸を
拝見させていただく機会を得た。
どちらも京都市左京区松ヶ崎にあり、
信念あるライフスタイルを実現させる邸宅で
美しい新緑との調和も印象的だった。
最初に訪れたのは
建築家 吉村篤一氏の自邸
38年前に建てられたもので、
歳月を重ね、建物が木々の緑にとけ込んでいる。
玄関をつらぬくアプローチのタイル貼りも
庭の緑と一体となっていた。
広々としたダイニングキッチンの上に後で造られた
「橋」を思わせる書斎スペースが空間を引き締める。
いたるところに収納スペースが設けられていた。
歳月を重ねた木の風合いもまたいいものだ。
次に訪れたのは、
建築家 駒井貞治氏の自宅兼事務所。
この住宅の驚くべきところは、
巾2.5mに対し、なんと長さ60mという細長い敷地だ。
農業用水路に添うようにして建っている。
初夏には蛍が舞う清流だという。
水路沿いの植栽をそのまま住宅にとりこんでいるところもさすがだ。
驚くことは住宅内にもみられた。
細長い空間にほとんど壁は無く、
水路に面してとられた大きな窓により
家中が明るく見通しが良い。
それぞれのライフスタイルを大事にした
住まいの考え方に共感をもった。
晴天の新緑鮮やかな休日、
見学させていただいたことに感謝して、
木々の緑と水に囲まれた松ヶ崎を後にする。