2011年8月16日

送り火


京都のお盆の行事、五山の送り火。
その一つ、左大文字(金閣寺近く)は、我が社から程ない。
点灯間近、ふもとからはたいまつを持った人影がはっきり見える。
送り火は、鎮魂、慰霊のための行事。
今年は被災マツの件で、禍根を残したが、
被災地の復興を願う気持ちや犠牲者への慰霊の気持ちは
日本中どこにいても変わらない。
身近に燃え上がる炎を見ながら、
昨年とは違う気持ちで、
すべての亡くなられた方々を
大勢の方と共に見送った。

2011年8月9日

美味探究 part5 -夏カレー編-

立秋を過ぎたようだが、まだまだ厳しい暑さが続く。
こう暑い時は、何故かカレーが食べたくなる。
だが、市販のカレールゥは、仕上がりの妙な油っこさが気になっている。
だからよく使うのが、ハウスのカロリーオフタイプ。

しかしこれだけだと確かにあっさりしすぎてしまう。
だからいつもオリジナルでいろいろプラスしている。

・コクが足りない分は「バター」を少量。(実はこれで上品な甘味もでる)
・味の深みに「にんにく」を少量。
・スパイシーさには香辛料を数種類プラス。
・辛味の決め手は「鷹の爪」。
・爽やかな酸味をプラスするため赤ワインを少量。

(赤ワインは煮詰めて使う)
これで、ちょっと酸味がきいた爽やかな味わいの夏カレーになる。
やっぱり夏はカレー!

2011年8月4日

らしさネクストを求めて


我が社は、
自分(会社)らしさと、会社の進む道(NEXT)を考える会、
『らしさネクスト研究会』に所属しており、月一回の研究会に参加している。
会員は関西を中心に20社ほどだ。
今月(8月)の研究会では、
この会を主催しているマーケティングの専門家、佐藤善秀氏の紹介で、
鹿児島の住宅メーカー「株式会社シンケン」さんを視察させていただいた。
株式会社シンケンさんは、いわゆる「らしさ」と「ネクスト」を追求して、
お客様の支持を集めている会社だ。
その取り組みや住宅の見学はとても参考になった。

また、盆地の京都とは違い、
シラス台地により立体的な街並みがつくりだされているのが
印象的だった。

株式会社シンケンさんの住宅も、我が社と同じ
自然素材を多用した開放的な間取りで心地良い空間をつくりだしており、
自然と仲間が集まり、思わずくつろいでしまう。


遠く離れた鹿児島の地でも、
我が社が求めている空間づくりを多くの方が支持していることを実感して、
大変心強く思った。
鹿児島は眼前に悠大な桜島と錦江湾を望む、美しい「ウォーターフロントの街」だ。

路面電車の線路まわりの芝生が美しかった。
今回、空港まで出迎えいただき、会社の取り組みをくまなく見せていただいた
株式会社シンケン迫社長、本当にありがとうございました。

2011年7月22日

京都の夏


京都の夏は、蒸し暑い。盆地特有の暑さだ。
風情があって人気の京町家には、たいてい中庭と裏庭があり、
家の中に風を取り込む工夫をしている。
また、建具も夏仕様に替えたりして
「涼」をよぶ工夫とセンスは素晴らしいと思う。
本来、都の南北の通りに所狭しと立ち並んでいた京町家。
時代が変わった現代の京都の住宅でも、
通りに面した間口は狭く、隣家どうしがくっつきあっている場合が多い。
だが昔の商家や町家と違い、奥行きがそんなにない場合が多いので、
中庭をつくるスペースがない。
京都の厳しい夏の暑さをしのぐには、どうしても住宅そのものに工夫が必要だ。
暑さを家の中に伝えない。
そして風の流れをつくりだす計画換気。
住宅の性能を高める工夫と研究については20年前から取り組んでいるが
省エネにも直結するこの高性能住宅が現代の京都でも普及している。
今週末弊社で開催する「京都上賀茂の家」夏の特別体感会も、
住宅の性能にこだわり続けている弊社の集大成を
ぜひこの暑い時期に体感してほしいという思いで企画している。
ご都合つかれる方はぜひお立ち寄りいただきたい。
京都の暑い夏、省エネの夏、「住宅」にできることはまだまだある。
「京都上賀茂の家」夏の特別体感会 7/23(土)24(日)
http://www.isida.jp/event/index.php?e=21

2011年7月14日

美味探究 part4 -続・実さんしょう編-


以前紹介させていただいた「実山椒」料理の続編。
その後、実山椒がまだ大量に残っていたので、
結局、定番の「ちりめん山椒」も作った。

今回発見したのだが、ちりめん山椒は、作りたてより、
しばらく日を置いた方が味が馴染んで断然美味しい。味の変化にびっくりだ。
そして、最後に残った実山椒をオーブンで焼いてからすりつぶし
「粉山椒」にならないか試みてみた。

ちょっと粗い砕け方だが、

手羽先にこの粗い「粉山椒」と塩を振って、
山椒焼きを作ってみた。

シンプルだが風味があり美味だった。
手羽先は食べにくいと思われがちだが、
裏ワザとして、
焼く前に裏側(皮でない方)の骨の横に包丁で切れ目を入れておくと
焼きあがった時、身が剥がれやすく食べやすい。
さて、これで実山椒も無事に使いきった。

2011年7月10日

安全のための準備

週末、京都市中心街に出向いた際、
通りの電線がいたるところで保護されている風景を目にした。


いよいよだ。
祇園祭の「山」や「鉾」の組み立てが始まろうとしている。
高いものは地上25メートルにもなる山鉾。
接触による事故を防ぐため、あらかじめ関西電力さんが作業している。
実は我々も、新築工事現場では接触の危険性がある電線は
保護管巻きを依頼する。
つい先日も、これからスタートする新築現場で
関西電力に依頼したばかりだ。
大切なライフラインである電線を工事終了まで守り続ける。
目立たない一つ一つの準備があってこそ、
大きなものごとが安全に成し遂げられる。

2011年7月5日

美味探究 part3 -羊肉編-


京都市内、河原町通今出川を上がったところに
「豆餅」で有名な老舗和菓子店『ふたば』があるが、
そこからさらに30mほど北に行くと、
生のラム肉が手に入るミートショップ『マイスター』がある。
時々行く店だ。
生のラム肉1枚350円(お手頃価格)。
先日も立ち寄って、ステーキ用に3枚買った。

さて、最近ラム肉の臭み消しに重宝しているのがこれだ。

定番の「ローズマリー」と、
最近見つけたハーブ入りソルト「イタリアン・ハーブミックス」。
イタリアン向けだがラム肉にも合う。なかなか便利だ。
これらをラム肉にまんべんなくふる。

後はシンプルに焼くだけだ。
油をひき、最初はやや強火でしっかりと焼き色をつける。

私の場合、裏返した後、必ず余分な脂を拭き取る。

その後、弱火で仕上げておく。

一方、ラム肉に添えるソースも準備しておく。
赤ワインに甘味を加え、煮詰める。

(煮詰める作業はやはりIHの「タイマー」使用)
ソースとマスタードを添えてラム肉のステーキできあがり。

2011年7月1日

ヨットハーバー


先日所用で神戸に行った帰りに、
夕暮れのヨットハーバーに立ち寄った。
波はとても穏やかで、美しい風景がそこにあった。
今回の震災で恐ろしい一面をみせた海。
それが信じがたい。
結局人間は、
自然の脅威にさらされ、
また同時に、自然に守られている。
美しい風景から、そのことをしみじみと感じた。

2011年6月28日

日本人の感性の豊かさ

日本人のDNAの中には、いくつもの「赤」色がある。
英語では一口に「RED」だが、
日本人の感性が、「赤」を多様に表現させている。
茜草の根からとる「赤」
紅花からとる「紅」
茜草の根と紫草から生まれる「緋」色。
豊臣秀吉が利休に造らせた「黄金の茶室」には、
この「緋色」が使われている。

(写真はpenBOOKS茶の湯デザイン2009より抜粋)
一見、派手に思われるが、
緋色の畳、緋色の障子が金色を包み込んでいる。
色に対する意識の深さ、
日本人の感性の豊かさを感じさせる。

2011年6月24日

美味探究 part2 -実さんしょう編-


山椒の実は6月が旬だ。
蒸し暑くなるこの時期、山椒の香りとピリッとした辛さが料理を引き立てる。
やはり旬のものは旬の時期に食べるのが一番美味しいと思う。
先日店頭に並んでいた青々とした枝つきの山椒の実を山盛り買った。
枝から実をはずす地道な作業により、

大量の「実山椒」を仕上げることができた。

京都では、実山椒といえば、「ちりめん山椒」が有名だが、
やはり、旬の食材と合わせたい。
まずは、こちらも今が旬の琵琶湖産「子鮎」

これを実山椒と煮つける。

IHのタイマーは、煮詰める作業で焦がす心配がなく便利!
子鮎の山椒煮でまず一品。

ちなみに旬の子鮎はもちろんシンプルな「塩焼き」でも味わったが。

その後、
茄子と豚肉の冷製煮に使ってみたり、

定番、うな丼に粉山椒とともに使ってみたり、

ハモとみょうがの吸い物に入れてみたりした。(なかなか美味だった!)

すべて実山椒がいい感じで効いていて、
さすが「小粒でもピリリと辛い」名脇役だ。
保存用に一部は昆布と佃煮に。

だが実山椒はまだまだ残っており、
山椒三昧の日々は続く。

Webからお問い合わせ 0120-296-481